実際に講義に「健康管理士一般指導員 受験対策講座」を導入していただいております、カリキュラムの一例をご紹介いたします。
ウェルネス概論(2単位・テキスト1)
-
健康の概念とウェルネス運動
ウェルネスと栄養
病気、障害の予防と運動処方
健康、体力、老化の測定と評価
ウェルネスプログラムの実際
文明の進歩を受けて、現代人は便利で豊かな生活を享受している。
しかし、生活環境には健康を阻害する要因が溢れている。このような時代背景を反映し、国民の健康意識は顕著な高まりを示している。
そこで、ウェルネスの必要性を追求し、次の項目で学習する。
栄養と健康(2単位・テキスト4)
人体は、糖質、脂質、たんぱく質、ミネラル、ビタミンなどの成分と水から形成されており、常に新陳代謝が行われている。
そのため、これらの成分を含む食物を摂取することによって生命を維持することができる。摂取する食物中の成分が体内でどのようにはたらき、健康とどのように関わり合っているかを理解することは重要である。
また、アンバランスな食生活は、がん、アレルギー、循環器疾患、動脈硬化、骨粗鬆症などの現代病、生活習慣病の一因となっている。
それらを予防するため、体内における栄養素の処理状況と食物の関係を学ぶ。
心身の健康(2単位・テキスト3)
- メンタルヘルス(心の健康)に関する概要
序論:メンタルヘルスと適応、メンタルヘルスの流れ
ライフスタイルとメンタルヘルス
乳幼児期~学童期、思春期~青年期、壮年期~老年期。
生活環境(空間、家族、職場、学校)と社会(地域社会、社会病理)におけるメンタルヘルス - 体の健康に関する概要
序論:体の構造、治療、治癒、保健(予防)、健康増進
基礎:健康と食事、健康と運動、健康と休息、健康とストレス - 心と体の関連について
運動、栄養、休息とストレスとの相互関連から総合健康増進を学ぶ
生活習慣病の基礎知識(2単位・テキスト1、2)
生活習慣病とは何か?また、その動向(主要死因別死亡率の年次推移など)により生活習慣病の現状を知る。
また、下記の生活習慣病について、症状、種類、原因、合併症、予防法、生活上の注意などを考察する。
- がん
- 循環器疾患(高血圧、動脈硬化、心臓病、脳卒中、腎臓病、合併症など)
- 肥満(種類、原因、判定法、病態)
- 骨粗鬆症(骨の構造、症状、ホルモンとの関連、日常生活)
- 痛風(原因、病状、予防法)
- アレルギー(メカニズム、素因、種類)
身体を守る健康管理(2単位・テキスト6)
健康管理という言葉の意味は幅広いが、ここでは、他の講座であまり取り上げられていない下記の項目について考察する。
- 運動と健康現代社会での身体活動、運動不足による問題、運動の効用など
- 薬剤学医薬品の種類、体内での薬の経路と効用、副作用、服用上の注意
- 東洋医学漢方医学と西洋医学、漢方の服用法と効果、効果を上げる疾患
- 介護法バイタルサイン(生存兆候)、介護、リハビリ、痴呆性老人介護、介護サービス
- 応急処置第一次応急処置、種々の症状に対する処置、けがの処置
生活環境と健康(2単位・テキスト5)
環境を維持するための環境教育を行う。
- 水に関わる環境問題
- 食品と化学汚染
- 食品と細菌汚染
- アレルギーと環境問題
- シックハウス症候群
- 日常生活と環境問題
- 重金属による環境汚染
- 大気に関わる環境問題
健康管理の進め方(2単位・テキスト3)
- 健康管理の方法(健康管理の目的、組織と活動、ライフスタイルと健康管理)
- 地域社会における健康管理活動
- 学校における健康管理活動(学校保健、子供の健康と健康診断、保健教育)
- 職場における健康管理活動(産業保健、労働と健康、労働衛生教育)
健康管理演習(2単位・テキスト1)
体重、BMI、血圧、体温などのデータについて基礎知識を学習しながら健康管理を考える。
また、健康診断現代人の運動不足について検討する。