生活習慣病を予防する特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
4月は新年度や新生活がスタートし、何かと環境の変化が多く、いつも以上に疲れやストレスを感じやすくなります。それに加えて、紫外線も急激に強くなりはじめるため、お肌のトラブルを感じる方も増えているのではないでしょうか。
今回は、季節の変わり目に起こりやすい肌トラブルの『ゆらぎ肌』とは何か、そして、ゆらぎ肌の予防に役立つスキンケアについて解説します♪
ゆらぎ肌とは、医学的な用語ではありませんが、乾燥やストレス、紫外線ダメージなどにより、肌の最も表面にある角層が乱れて、外部からの刺激や異物の侵入を防ぐバリア機能が低下し、一時的に不安定になった状態をいいます。それに対して、いつも肌の状態が不安定といった慢性的な場合には敏感肌と呼ばれます。
ゆらぎ肌も敏感肌もバリア機能が低下しているため、外部刺激に対して非常に弱くなり、肌の保水能力も低下してしまうため乾燥しやすくなり、肌のターンオーバーが乱れるなど悪循環を招きます。
□ 赤みやかゆみ、ヒリつきがある
□ ザラつきやゴワつきを感じる
□ 肌がカサカサしている
□ ニキビや肌荒れしやすい
□ メイクのノリが悪い
以上のような項目に1つでも当てはまる場合には、肌がゆらぎやすい敏感な状態となっている可能性があります。
忙しさや生活環境の変化によって、栄養バランスが偏ったり、睡眠不足になるなど生活リズムにも乱れが生じてきます。その結果、疲れが取れないばかりか、自律神経が乱れて、ホルモンバランスが崩れ、肌のターンオーバーに影響を及ぼし、肌のゆらぎを感じやすくなります。
自律神経は、交感神経と副交感神経の2つからなり、この2つを切り替えることによってバランスを取り、体温調整や心拍数、消化などの機能を調整しています。この切り替えは、脳の視床下部という場所が外部からの情報や刺激を処理し、指令を送ることで自律神経が働き、行われています。
ところが、生活リズムが乱れたり、ストレスフルな状態が続くと、視床下部は混乱し、交感神経が優位な状態を作ってしまうのです。その結果、血管が収縮するため血流が滞り、肌細胞に必要な酸素や栄養が行き届かず、ターンオーバーの乱れの原因となります。
春は気候的にも過ごしやすく穏やかであるため、ついつい紫外線対策を怠ってしまいませんか。紫外線は、3月頃から急激に強くなりはじめ、紫外線ダメージが蓄積すると、肌のハリやシミやシワの原因になるため注意が必要です。
また、3月頃から花粉が飛散しはじめ、バリア機能が低下した肌表面に付着すると刺激となり、免疫システムが働くことでアレルギー反応が生じやすくなります。肌表面に花粉がついた状態で擦ってしまったりすると、肌表面がダメージを受け、赤みやかゆみ、ヒリつきといった肌荒れを起こす可能性があります。
春先は、夏に次いで紫外線量が多いため、季節や気温、天気に関わらず日焼け止めや日傘、帽子などを活用し紫外線対策を行いましょう。併せて、マスクやサングラスなどを活用し、花粉が肌に付着しないようにすることも大切です。肌を紫外線や花粉、乾燥から守るためにも、ノーメイクで過ごすよりも適度なメイクをする方がよいでしょう。
肌に花粉や汚れが残っていると刺激となるため、帰宅をしたらまず人肌程度のぬるま湯でさっと洗い流し、たっぷりの泡で擦らず、優しく洗いましょう。
そして、肌が乾燥すると外部の刺激を受けやすいため、低刺激のものや敏感肌用の化粧水でしっかりと潤おし、乳液、保湿クリームなどで肌にふたをして、乾燥を防ぐようにしましょう。
スキンケアをしっかりとしていても、肌の土台作りにはバランスの取れた食事や質のよい睡眠は欠かせません。食事では、肌の細胞を作るタンパク質や肌のターンオーバーを促すビタミンB群、紫外線ダメージの予防にビタミンCやビタミンEを意識して摂るようにしてみましょう。また、睡眠中に分泌される成長ホルモンや睡眠ホルモンであるメラトニンには、肌のターンオーバーを促進したり、強い抗酸化力などがあるため、睡眠環境を整えることも大切です。
過剰なストレスは自律神経の乱れやホルモンバランスの乱れにつながるため、ウォーキングなどの適度な運動をしたり、音楽を聴いたり、ゆっくりとするアロマキャンドルを灯して読書をして過ごすなど自分なりの休息時間を作り、ストレス解消することも大切です。