生活習慣病を予防する特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
自然治癒力とは「自分の力で病を癒し、治す自然の力」のことです。その自然治癒力を高めるためには「食事」、「運動」、「呼吸」、「心」が大切な条件になります。今回はその中で「食事」についてお知らせします。
自然治癒力とは「自分の力で病を癒し、治す自然の力」のことです。
膝にすり傷をつくり、血が出てきても、放っておくと いつの間にか 元通りに治ってしまう。
風邪をひいても、睡眠をよくとり、栄養を摂っていれば いつの間にか 治ってしまう。
大きな手術で体にメスを入れて切開しても、いつの間にかくっついてしまう。
そもそも、自然治癒力とは失われたバランス、調和、平衡を取り戻そうとするからだに、本来備わった働きです。 病気になるということは、日常生活の中に、どこか不自然な点があるため起こります。 つまり、病は不自然になった人への警鐘といえます。 しかし、生命力には、病を癒し、バランスを回復しようという内なる治癒力があります。
自然治癒力は、単純にこれとこれが備われば働くというわけにはいきません。治癒には「場」というものが関わってきます。そして、治癒力の発現には「きっかけ」があり、それが大きな治癒へとつながることがあります。 そして、自然治癒力を生かすには、人間の生命に共通している、それなりの基本的な条件や鍵となるものがあり、それらは、生命そのものを生き生きとさせ、心身を養い、保つことにつながります。
上に挙げた四つの項目は、生命活動の基本的条件、つまり 自然治癒力を高める 基本の条件と なっています。 この四つの条件は、お互いの 密接な相互関係と 相互作用を持って 私達の生命活動を支え、変化させています。 どのような条件を きっかけとしようとも、その変化が響きあって、生命の治癒力を 作動させます。
それでは、「呼吸」 「心の状態」 「食事」 「運動」 といった 基本的条件を整えることによって、一体 どのような経路で 体内の治癒力が 高められるのでしょうか?
「呼吸」や「心の状態」、「適度な運動」が、「自律神経系」の働きを 大きく左右します。
「ホルモン」は内分泌腺器官として、脳下垂体、松果体、甲状腺、胸腺、膵臓、副腎、精巣、卵巣などが 挙げられます。 生体のバランスを調節する働きをします。
心の状態をリラックスさせると、脳の中の前頭葉や 間脳の働きが良くなり、そのことが胸腺の働きも良くし、ガン細胞と戦う細胞が増えたりします。
血液は、各器官に酸素と栄養を運びます。もし、血液が いかなくなってしまったら、あっという間に 神経の中枢である 脳の細胞も死んでしまい、血液中にホルモンを分泌させる さまざまな内分泌系の器官も 働かなくなってしまいます。
また、血液は 免疫系が大いに働く「場」でもあります。
また、血液の質を 決定するのは「食」です。
さらに、怒ったり悲しんだりすると、血液は粘っこくなり、流れにくくなります。
感情でも血液の質は左右されます。
来月のテーマは、「自然治癒力を高める食事 -総論-」です。