生活習慣病を予防する特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
年齢と共にだんだんと顔の皮膚がたれてくると、ほうれい線が気になるようになったりと気分も少し下がってしまいますよね。
今回は若々しいお顔を維持するために、皮膚を支える縁の下の力持ちである「顔の筋肉」についてお届けいたします!
顔の構造は、外側から順番に皮膚、脂肪、その奥に筋肉、骨となっています。
顔には30種類以上の筋肉が存在しており、それらを総称して「表情筋」と呼びます。表情筋は大きく2つに分類され、1つは比較的皮膚に近く浅い部分にある「表層筋」、もう1つは骨に近く深いところにある「深層筋」です。
顔のマッサージではそれぞれの筋肉が協力し合って目や口、鼻、頬などを動かし、複雑な動きや表情をつくっています。
<主な顔の筋肉>
顔の筋肉が衰える原因は、「使っていないこと」と「加齢」です。
最近では、SNSの普及などにより表情を大きく変えながら誰かと直接コミュニケーションをとる機会が減ってきました。また、コロナ禍によるマスクの影響で尚更顔の筋肉を大きく動かすことが少なくなっています。
加齢による衰えとしては、筋肉は40歳くらいを過ぎた頃から筋肉を構成する筋繊維の本数が減少していく傾向にあり、日々鍛錬していなければ顔の筋肉だけでなく全身の筋肉が衰えていきます。
加齢によって顔の筋肉が衰えると、その上を覆っている脂肪や皮膚の重みを支えられなくなり、たるみにつながります。皮膚のたるみは、コラーゲンやエラスチンなどのお肌のハリを保つ成分の減少によっても起こりますが、筋肉による底力も関係しているため意識して顔の筋肉を使っていくことが必要です!
<使い過ぎも注意が必要>
眉間にシワを寄せるなど表情の癖がある場合、ずっと同じ筋肉を使い続けているため、筋肉疲労が起こりたるみやシワの原因となります。使い過ぎた筋肉をほぐしてあげることが大切です。
毎日の生活の中で無理なく出来る顔のエクササイズをご紹介します。
「あ」「い」「う」「え」「お」と口をゆっくりと大きく開けてみましょう。
顔全体の引き締めに繋がります!
上を向き、舌を前に出す運動です。舌を前に出しては緩める動作を繰り返し行ってみましょう。舌がつらないように注意しながら、首のすじが見えるくらい大きく動かしましょう!
顎周りの引き締まりに繋がります。
口にお水を含み、ブクブクと口と顎を動かす運動です。しっかりと頬を膨らませるようにしましょう!頬のたるみやほうれい線の解消に繋がります。歯磨きの最後に習慣にするのもおすすめですし、水を含んでいるつもりで頬を膨らませて行ってもOKです!
無表情でいると顔の筋肉が衰えるため、笑顔も顔の筋トレだと思い楽しく過ごしましょう!
方側ばかりで噛んでいると使わない方の筋肉が衰え、たるみやすくなります。左右のバランスを考え、よく噛んで食べるようにしましょう!
その他、頭皮マッサージをして筋肉をほぐしてあげること、スマートフォンの見るときに俯いて見続けないことなどもたるみ予防に繋がるので心掛けてみましょう!
いかがでしたか?普段はあまり意識しない顔の筋肉ですが、美を保つためにも積極的に動かし表情豊かに過ごしてみましょう!