生活習慣病を予防する特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
11月は、気候も比較的穏やかで過ごしやすく、食事が美味しく感じられるため、つい食べ過ぎてしまいがちです。また、木枯らしが吹くようになると、気温も徐々に低下し、体が冷えやすくなる時期でもあります。体が冷えると、エネルギーの消費量が減るため、脂肪が溜まりやすくなります。そして、肥満によってコレステロール濃度が上昇すると、胆石症になる危険性が高まります。
胆石症になる原因の多くは、コレステロールの増加によるものです。
気温が低くなり身体を動かさずにじっとしていると、消費エネルギーが減ってしまいます。エネルギー代謝が悪いと、食事を摂取してもエネルギーとして燃焼されずに、脂肪として身体に蓄積されるため、コレステロールの量が増加していきます。胆汁の中のコレステロールは胆汁酸やレシチンによって溶かされた形になっていますが、コレステロールが必要以上に増えすぎてしまうと、胆汁中に溶けきれずに固まってしまい、胆石ができやすくなります。
秋から冬にかけて日照時間が短くなると、食欲を抑えたり、体の働きを活発にするためのホルモン「セロトニン」の分泌量が低下してしまいます。
積極的に外へ出て、日光を浴びながらウォーキングなどの有酸素運動を行うことにより、セロトニン分泌を活性化させて、エネルギー代謝を維持向上しましょう。
油脂の多い食事はコレステロールが多いため、取り過ぎに注意しましょう。焼く・蒸す・ゆでる料理を心がけ、肉類を取るならささみや赤身がおすすめです。
食事と食事の間隔が長くなると、胆汁のコレステロール濃度が高まります。とくに朝食を抜くと、間隔が長時間になるので注意しましょう。胆のうが収縮しないため濃度が高くなり、コレステロールが結晶化しやすくなります。
水溶性食物繊維が多く含まれ、コレステロールの排出を促してくれます。
抗酸化作用のあるビタミンCやカロテノイドが豊富に含まれており、コレステロールを酸化させる活性酸素の除去を促します。
抗酸化作用のある、アスタキサンチンという色素成分や不飽和脂肪酸が含まれており、血液の流れを良くしてコレステロールの排出を促します。
生鮭 ……2切れ
ほうれん草 ……1/2輪
しめじ ……1/2パック
生姜 ……1片
豆乳 ……100cc
酒 ……大さじ2
醤油 ……大さじ1
みりん ……大さじ1
味噌 ……小さじ1
水 ……100cc
塩 ……少々
鮭はペーパータオルで水気を拭き取り、塩少々をふって約10分おく。出てきた汁気を別のペーパータオルで拭き取り、3等分に切る。
ほうれん草は熱湯で1~2分ゆで、冷水にとって水気を絞り、5cm長さに切る。
フライパンに豆乳以外の煮汁の材料を入れて煮立て、鮭、しめじ、千切りした生姜を加え、オーブン用ペーパーで落し蓋をして約5分煮る。
落し蓋を取って、豆乳を加え、煮立てないように弱めの中火で約2分煮て、ほうれん草を加えてさっと煮たらできあがりできあがり♪
来月のテーマは、「インフルエンザ ~季節の健康~」です。