健康管理情報

片頭痛 ~季節の健康~

2018年6月号
更新)
季節の健康

6月は梅雨の時期でなんとなく心身ともにすっきりしない季節です。毎日がジメジメとして湿気が多く、梅雨前線や低気圧などの気圧の変化により片頭痛がひどくなる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この時期に片頭痛がひどくなるのは、低気圧による脳内の血管の拡張と、気温差・気圧差による自律神経の乱れによるものです。規則正しい生活を送り、自律神経を整え、憂鬱な季節を乗り越えましょう。

片頭痛の特徴

片頭痛は、何らかの原因で脳の血管が拡張して、周りの神経を刺激して痛みがおこります。こめかみから目のあたりのズキンズキンとした拍動性の痛みが特徴ですが、片方だけが痛いとは限りません。
また、体を動かして頭の位置を変えると痛みが増幅することも特徴のひとつです。頭痛以外に、吐き気や嘔吐、下痢などの随伴症状もみられ、光、音、におい、気圧や温度の変化に対して敏感になることもあります。肩こりやキラキラした光やギザギザの光などの視覚性の前兆が出ることがあります。
いったん痛みだすと2~3日間は続き、1か月に1・2度、多い人では週に1回と周期的に頭痛を繰り返す方もいます。

 

頭痛の日と要因をチェックしてみましょう

ストレスを多く感じている時は、無意識に体に力が入り、筋肉が硬直しリンパの流れも悪くなってしまいます。肩周りや腰回りは、リンパや神経、血管などが集中している場所なので痛みを生じやすく、また脇腹や背中などにも痛みを感じることがあります。さらに、リンパは免疫の働きをしている物質なので、滞りが慢性的に生じると他の病気を併発させてしまうこともあります。
脇の下にはリンパが多く存在しているため、両手を上に挙げて組み、肘を伸ばして、体を左右に軽く動かして脇の周囲や脇腹を伸ばしましょう。
また、デスクワークなどが多いと股関節周りの循環が悪くなりがちです。左足で立ち、右膝をまげ右足首を右手で持ち、息を吐きながら太ももを伸ばして腸腰筋を伸ばしてあげることも大切です。
簡単なストレッチなどをして、リンパの流れを良くして、緊張した体と心をほぐしてあげましょう。

冷やすのはOK、温めるのはNO

冷たいタオルなどで痛い部位にあてると、血管が収縮して痛みが和らぎます。一方、入浴やマッサージはかえって血管を拡張させてしまいますので、痛みが増し逆効果になります。

休む時は暗くして静かな場所で

頭痛の最中に体を動かすと痛みが増し、光や騒音でも痛みがさらに増幅してしまいます。できるだけ部屋を暗くして、静かな場所で休みましょう。

 

頭痛を誘発するアルコールは控えましょう

アルコールの中でも赤ワインは、血管を拡張するアルコールやポリフェノールを含有し片頭痛を誘発しますので、取りすぎには注意しましょう。

 

6月のおすすめ食材

  • ジャガイモ

    ジャガイモには血管を収縮させる働きがあるビタミンCが多く含まれています。その量はホウレンソウやミカンとほとんど変わりません。しかも、ジャガイモのビタミンCは、でんぷんに守られているので加熱しても壊れにくいという性質をもっています。

  • イワシ

    イワシに含まれる必須アミノ酸のトリプトファンとビタミンB6はセロトニンを生成するのに欠かせない栄養素です。セロトニンは血管を収縮させ、片頭痛の痛みの感覚を和らげるとともに、自律神経を整え安定させる働きもあります。

  • 日本茶

    日本茶に含まれるカフェインは血管を収縮させる働きがありますので、頭痛が起こり始めたらすぐに飲むと、痛みを和らげることができます。ただし、連日の過剰摂取は、逆に頭痛を誘発するので注意しましょう。

ジャガイモのおすすめレシピ

イワシとジャガイモのアヒージョ
材料 (2人分)
  • イワシ  (3枚に卸してあるもの) ……1本

  • ジャガイモ ……1個

  • オリーブオイル ……大さじ1

  • アンチョビ ……1尾

  • 鷹の爪 ……1本

  • パセリ ……適量

  • レモン汁 ……適量

作り方

  1. 1

    イワシは水気を拭いておきます。

  2. 2

    ジャガイモは皮をむき一口大に切り、耐熱容器に入れ500Wのレンジで1分加熱します。

  3. 3

    スキレットや小鍋にオリーブオイル、アンチョビ、鷹の爪を入れて火にかけ、ジャガイモを入れて、少し焦げ目がついたらイワシを入れます。

  4. 4

    全体に火が通ったら完成です。パセリやレモン汁はお好みで加えてください♪

来月のテーマは、「熱中症 ~季節の健康~」です。