生活習慣病を予防する特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
春の声をきくと、暖かいイメージが湧きますが、「三寒四温」という言葉にもあるように、日ごとや朝晩の寒暖差が激しく体調を崩す人が多いのも事実です。
また、春の天候が変わりやすい原因は、高気圧と低気圧が頻繁に交互に入れ替わるためで、低気圧が近づくと気圧が下がり始めますが、体内部の気圧を押し返す力は急には変わらないため、体に影響が出てきます。春になったからといって、一気に薄着になるのは、関節を含め、身体によくありません。体を温めることで血流が良くなり自律神経を整え交感神経の状態を改善することができます。痛みのある関節部位、膝や首、肩などは特に暖かくしておきましょう。腰周りを腹巻きなどで温めておくのも効果的です。それでは、次に代表的な関節痛をご紹介します。
ひざの関節の軟骨が傷つくことで、関節に炎症が起こって痛みが生じる病気です。やがて軟骨が傷むと動かしたときの衝撃が吸収できなくなり非常に強い痛みを生じます。男女比は1:4で女性に多くみられ、高齢者になるほど罹患率は高くなります。
変形性膝関節症の痛みは、初期には湿布薬などを貼ると治まる傾向にあります。ところが関節の軟骨は欠けたり、すり減ったりすると元に戻らないため、症状は少しずつ悪化していきます。やがて立ったり座ったりの動作がしにくくなり、少し歩くと痛むような状態になります。そうすると、だんだん歩かなくなるため筋肉がさらに衰え、症状も進むという悪循環に陥りやすいのです。そのため関節に違和感をおぼえたら、早めに予防をするか、痛みがある場合には受診することが大切です。
関節軟骨の老化によることが多く、肥満や素因(遺伝子)も関与しています。また骨折、靱帯や半月板損傷などの外傷、化膿性関節炎などの感染の後遺症として発症することがあります。加齢によるものでは、関節軟骨が年齢とともに弾力性を失い、使い過ぎによりすり減り、関節が変形します。
半月板は膝関節の中にあり、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間にある線維の豊富な軟骨です。半月板は関節に加わる体重の負荷を分散させるクッションの役目と、関節の位置を安定にする働きをしています。
これが損傷すると、膝の曲げ伸ばしの際に痛みやひっかかりを感じたりします。ひどい場合には、膝に水(関節液)がたまったり、急に膝が動かなくなるロッキングという状態になり、歩けなくなるほど痛くなります。
激しい動きや無理な体勢によって膝を酷使したり、膝を強く打ちつけたりしたとき、半月板が吸収しきれないほどに負荷がかかることがあります。すると、半月板が欠けたり断裂したりしてしまうのです。クッションの役割をしていたものがなくなってしまうため、骨と骨とが直接ぶつかり合うようになり、膝関節内では炎症が起きてしまいます。それ以外にも、加齢に伴う老化によって半月板がすり減り、損傷を受けるケースもあります。
関節や腱は骨と骨のつなぎ目。軟骨がクッションの役目をしています。軟骨の構造を支えているのがコラーゲンです。鮭の皮の部分には、良質なコラーゲンがたくさん含まれており、皮ごと食べることで摂取することができます。毎日の食事で、日ごろから良質なコラーゲンの摂取が大切です。
食べ物から摂ったコラーゲンは、消化・分解された後、身体の中で再合成されますが、この時に必要なのがビタミンCです。不足すると、合成がうまくいかないので、ビタミンCを一緒に摂取するとコラーゲンがより体内に定着しやすくなります。
生鮭 ……2切れ
酒 ……大さじ1
玉ねぎ ……1/2個
A.レモン汁 ……大さじ2
A.オリーブオイル ……大さじ1
A.にんにく ……1/2かけ
A.乾燥バジル ……小さじ1/2
A.乾燥パセリ ……小さじ1/4
A.ブラックペッパー ……少々
生鮭に塩ひとつまみ(分量外)を振り、酒をかけて10分程置いておく。玉ねぎは繊維を断つように薄切りにする
混ぜ合わせたAの調味料に、1の鮭の水気を拭き取り、玉ねぎと一緒にして冷蔵庫で1時間以上漬け込む
大きめに切ったアルミホイルに、半量の玉ねぎを敷いて鮭を乗せ、その上にもう半量の玉ねぎを乗せる
アルミホイルの端を2回折り込み、汁がこぼれないように両端を持ち上げるようにしてたたみ、天板に乗せトースターで15分程焼く
ホイルごと器に盛り付け、包みを開けば出来上がり♪
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来月のテーマは、「春うつ ~季節の健康~」です。