生活習慣病を予防する特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
1月は、小寒と大寒の二つの節気があり、日ごとに寒さが増していきます。寒さによる冷気は、「寒邪」となって体内に入り、風邪や関節の痛み、手足の冷え、胃腸不調などの症状を引き起こしやすくなります。そのため、「陽気」を補う体を温めるものや滋養強壮に働くものをとるようにしましょう。
1月は「腎」が弱くなりがちです。腎は、生命活動を行うための基礎的なエネルギーである「精」を貯蔵する臓器です。腎が衰えると免疫力が低下しやすくなってしまうため、腎を養生するものを食べるようにしましょう。
羊肉には、ラムとマトンがあります。ラムは、生後1年未満の羊の肉、マトンは生後1年以上の羊の肉です。羊肉には、体を温める作用があり、冷え性や貧血などの改善につながります。また、腎を補う作用もあるため、冷えや冷えを伴う不妊症の改善などにも使われています。 羊肉には、L-カルニチンが豊富に含まれています。カルニチンは、脂質の代謝を促す働きがあるため、脂肪燃焼につながります。
ねぎは、辛味のある食材なので気の巡りや血行を促進する働きがあります。また、消炎や解熱の作用があり、寒気を伴う風邪などの症状緩和におすすめです。 ねぎ特有のにおいは、アリシンによるものです。アリシンは、殺菌効果や血行促進、疲労回復、食欲増進などの働きがあります。
羊肉 ……200g
大根 ……1/3本
たまねぎ ……1個
セロリ ……20g
固形チキンスープの素 ……2/3個
トマト水煮 ……1カップ
タイム ……少々
パプリカパウダー ……少々
塩 ……少々
こしょう ……少々
酒 ……大さじ2
オリーブ油 ……大さじ2
黒こしょう ……少々
水 ……4カップ
バター ……20g
小麦粉 ……大さじ2
パセリ ……少々
羊肉を食べやすい大きさに切り、塩、こしょう、酒と混ぜる
大根は5mm位の厚さのいちょう切り、たまねぎは5mm位のくし形に切る
フライパンにオリーブ油を入れ、セロリ、たまねぎ、大根を炒める
3.に水と固形スープの素を加え中火で煮る
4.にトマト水煮、タイムを加えて煮る
フライパンの大根が柔らかくなったら、羊肉を加え、火を通す
6.にパプリカパウダー、塩、黒こしょうを加え、味を整える
柔らかくしたバターとふるった小麦粉を混ぜ合わせ、7.に加える
お皿に盛り、パセリをかけたら、出来上がり♪
来月のテーマは、「2月の食養生 ~月々の食養生~」です。