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山形 ~日本の郷土料理~

2016年11月号
更新)
日本の郷土料理

山形県は、東北地方の南西部に位置し、北は秋田県、東は宮城県、南東は福島県、南西は新潟県に隣接しています。気候は沿岸部と内陸部で異なります。沿岸部は海洋性気候なので、多雨多湿、冬は降雪量が少なく、北西の季節風によりふぶきます。また、内陸部は盆地的気候なので、夏は気温が高く、冬は雪が多く降ります。
山形県は果樹王国ともいわれ、果物をはじめ、蔵王連峰や最上川、日本海など山・川・海と自然に恵まれています。
県の花は「紅花」です。紅花の原産地はエジプトといわれ、梅雨の時期から梅雨明けにかけて黄色の花を咲かせます。

 

名所

山寺

山寺は愛称で、正式名は宝珠山立石寺(ほうじゅさんりっしゃくじ)といいます。平安時代に慈覚大師が開山したといわれる天台宗のお山で、松尾芭蕉ゆかりの地としても知られています。俳人松尾芭蕉が元禄二年に訪れ「閑さや岩にしみ入る蝉の声」という俳句を「奥の細道」に残しています。
奥の院までの約1,000段の石段を登ると、目の前に広がる美しい自然や街並みを一望することができます。

特産品

佐藤錦

佐藤錦は、大正11年に東根市の佐藤栄助さんがさくらんぼの品種であるナポレオンと黄玉を交配育成してつくられました。佐藤錦という名前は「砂糖のように甘い」という意味も込めて名付けられ、今やさくらんぼの代名詞ともなっています。
糖度は20度以上になることも珍しくなく、甘みと酸味のバランスも絶妙です。

郷土料理

芋煮

芋煮は里芋、お肉、こんにゃく、ねぎなどを鍋で煮込んだ具だくさん汁です。内陸地方では牛肉を使った醤油ベースの味付けですが、庄内地方は豚肉を使った味噌ベースの味付けです。
秋になると、河川敷などで家族や友人たちと鍋を囲んで芋煮を食べる「芋煮会」が秋の風物詩であり、恒例行事になっています。毎年9月に山形市馬見ヶ崎河川敷で行われている「日本一の芋煮会フェスティバル」では約6mの大鍋で煮炊きし、約3万食もの芋煮を来客者に振舞っています。

玉こんにゃく

玉こんにゃくは、「玉こん」の略称で親しまれています。 直径3~4cmの丸いこんにゃくをスルメだしの醤油で煮込み、茶色く色が付いた玉こんにゃくを竹串や割りばしに刺して食べます。また、好みによりからしを塗って食べる人もいます。
ヘルシーで低カロリーの玉こんにゃくは、お祭りや催し事における屋台や出店の定番メニューになっています。

来月のテーマは、「世界からみた日本 ~日本の郷土料理~」です。