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埼玉 ~日本の郷土料理~

2016年7月号
更新)
日本の郷土料理

埼玉県は関東地方の北部に位置し、北西側から時計まわりに群馬県・栃木県・茨城県・千葉県・東京都・山梨県・長野県の1都6県と隣接しています。気候は太平洋側気候に属し、冬は北西の季節風が強く、晴天の日が多いですが朝晩の冷え込みが強いです。一方、夏は蒸し暑く、雷雨やひょうが降ることも多いです。
埼玉県には大規模な工業団地がいくつもあり、その中でも電気機器や自動車関連の輸送機器などの産業が盛んです。また、秩父地方では大正時代から織物業が発展し、絹織物の生産地として有名です。
県の花は「サクラソウ」です。春先にハート形の花びらの花を咲かせ、国の特別天然記念物に指定されています。

名所

鉄道博物館

JR東日本創立20周年記念事業としてさいたま市に創設された鉄道博物館です。実物の車両展示を柱に、鉄道の原理やシステム、鉄道車両の動力やブレーキのしくみを体験的に学ぶことができます。
また、模型鉄道ジオラマは日本最大級で、日本の鉄道の特徴的シーンを再現しています。中でも子どもたちに人気なのは、運転士体験やミニ運転列車などの体験型アトラクションで、休日には開館前から長蛇の列になるほどです。

特産品

草加せんべい

草加せんべいはうるち米が原料のせんべいで、草加市の特産品です。平成18年からは地域団体商標に登録され、地域食品ブランドに認定されています。
草加せんべいは本来、塩せんべいですが、江戸時代に醤油が造られるようになると、焼きせんべいに醤油を塗った醤油せんべいが名物になりました。そのほか、みそ、のり、ざらめ、青のり、ごまなどのせんべいもあります。

郷土料理

しゃくし菜漬け

しゃくし菜漬けは秩父地方の伝統的な漬物です。しゃくし菜とは秩父地方で昔から栽培されている野菜で、正式名称は雪白体菜(せっぱくたいさい)です。しゃくし菜は白菜の仲間で、葉の形が「しゃもじ」に似ていることから「しゃくし菜」と呼ばれ、茎が白く長いのが特徴です。
しゃくし菜漬けは歯切れが良く、漬物として食べるのはもちろんのこと、チャーハンの中に入れて炒めたり、まんじゅうのあんとしても利用されています。

あずきすくい

あずきすくいは、秩父の郷土料理の小豆ぼうとうをルーツとした東秩父村の郷土料理です。ほうとうのような麺を入れるのではなく、小麦粉を小さな「箕」の形にしてあるのが特徴で、若い人たちにも食べてもらおうと小豆ぼうとうをアレンジした和風スイーツです。
小麦粉の面を小さな箕で小豆をすくいながら食べることから、「あずきすくい」と命名されました。
小麦と小豆の素朴な味が懐かしい気持ちにさせてくれ、「ふるさとの味」として親しまれています。

来月のテーマは、「群馬県 ~日本の郷土料理~」です。