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福井 ~日本の郷土料理~

2016年5月号
更新)
日本の郷土料理

福井県は北陸地方に位置し、北は石川県、東南から西南にかけては岐阜県・滋賀県・京都府に隣接しています。気候は日本海式気候に属し、冬は曇りや雪が多く、夏は気温が高く日照時間が長いです。ただし、地形や季節風の影響の違いで福井県内でも気候が異なります。
福井県は繊維産業をはじめ、機械産業、眼鏡産業などが主な産業として挙げられ、眼鏡産業は100年を超える歴史をもち本県を代表する地場産業です。
県の花は「水仙(すいせん)」です。日本海の厳しい風雪に耐えて寒中に咲くため、水仙の忍耐強さは、県民性に通ずるといわれています。

 

名所

福井県立恐竜博物館

福井県立恐竜博物館は、勝山市にある世界三大恐竜博物館のひとつで、日本の恐竜化石発掘のほぼ大半を占めています。
広大な展示室には、恐竜の骨格や化石・標本、大型復元ジオラマ、迫力満点のダイノシアターなどがあります。大迫力の恐竜を間近で見ることができ、子どもから大人まで楽しめる博物館です。

特産品

越前がに

越前がにと呼ばれるのは福井県沖で獲れるズワイガニの雄で、ズワイガニの中でも最高の素材として知られています。また、三国港で水揚げされる越前がには、毎年皇室に献上されていることでも知られています。
越前がには冬の味覚の王様とよばれ、引き締まった肉質と濃厚で甘い身が特徴です。漁が解禁になる11月には越前がにを求めて多くの観光客が訪れます。

郷土料理

芋あべかわ

芋あべかわは、安倍川餅のようにしたもので、お餅がなかなか手に入らなかった時代に、芋をお餅に見立てて考えられたお菓子です。
芋は、じゃがいもやさつまいもが使用され、芋と片栗粉を混ぜてお餅のようにして、その上にきな粉や黒砂糖をかけて食べます。きな粉には大豆イソフラボン、黒砂糖にはミネラルなどが豊富に含まれているので、不足しがちな栄養素を補うことができ、今でもその時代を懐かしんで食べる習慣が残っています。

たくあんの煮たの

大根を保存するために作られるたくあんは、雪深い地方ならではの保存食です。通常、たくあんはその年の暮れに漬けて、翌年の春から秋にかけて食べられますが、夏頃まで漬け込まれた古たくあんを使い、これを煮たものが「たくあんの煮たの」です。
温めても、冷まして食べても美味しく、酒の肴やご飯にもよく合います。呼び名は地域によってさまざまで、福井県では「たくあんの煮たの」ですが、石川県では「おくもじ」、富山県では「いりこぐ・いりごき」などと呼ばれます。味付けや作り方は、各家庭や地域によって異なりますが、調理法は比較的簡単なため今もつくられている家庭の味です。

来月のテーマは、「石川県 ~日本の郷土料理~」です。