生活習慣病を予防する特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
高知県は、四国の太平洋側にある南部に位置し、東西に長く広がっています。高知県の気候は、年間の日照時間が長く温暖である一方、年間の降水量もまた多いのが特徴です。
食に関しては、黒潮流れる太平洋からは海の幸、県の総面積が85%を占める山地からは山の幸、日本最後の清流とうたわれる四万十川からは川の幸といった四季折々の自然豊かな恵みを受けています。
県の花は「ヤマモモ」です。
桂浜は雄大な太平洋に面し、東は龍頭岬と西は龍王岬の2つの岬との間で弓形に広がる海岸です。紺碧の海、緑深い松の木、浜の五色石などの景観が調和することで美しい日本の風情が感じられます。古来より月の名所として知られ、高知県の民謡「よさこい節」でも“月の名所は桂浜”とうたわれ、高知県を代表する景勝地の1つです。
また、龍頭岬の高台には高知県出身で明治維新の立役者でもある幕末の武士・坂本竜馬の銅像があり、人気の観光スポットとなっています。
高知県では、冬でも温暖で年間の日照時間の長い気候を利用したビニールハウス栽培が盛んに行われています。ミョウガはビニールハウス栽培で収穫され、高知県のミョウガ生産量は全国一位です。
ミョウガは芳香と辛味が特徴のショウガ科ショウガ属の植物であり、食用として栽培しているのは日本のみといわれています。ちなみに、ショウガの生産量も高知県が全国一位を誇ります。
高知県はカツオの消費量が全国一位であり、魚体が大きな損傷を受けることなく竿と擬似針を使用して、丁寧に一本一本釣り上げる「カツオの一本釣り」という漁法を行っていることでも有名です。カツオのタタキは高知県の郷土料理の代表といえるもので、カツオの身の表面を軽く炙り、ニンニクのスライスやミョウガやショウガやネギなどの薬味をのせて食べます。
また、高知県の県魚は「カツオ」です。
高知県の四万十川で春先から晩秋にかけて漁獲される川エビは、四万十川のミネラル豊富な栄養分を吸収した苔を食べて育ちます。
川エビの調理方法は多くありますが、丸ごとカラッと素揚げすることで緑褐色の川エビは赤く綺麗に変化し、殻の香ばしさやプリプリとした身の弾力といった食感、素材本来の味を楽しむことができます。
また、川エビには、カルシウムやタンパク質が豊富に含まれているのでお酒のおつまみだけでなく、子どものおやつとしてもオススメです。
来月のテーマは、「長崎県 ~日本の郷土料理~」です。