生活習慣病を予防する特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
愛媛県は、四国地方の北西部から北中部に位置し、瀬戸内海に面しています。同じく四国地方の香川県、徳島県、高知県と隣接するだけでなく、海上では、山口県、大分県、広島県とも隣接しています。今治市には、世界初の三連吊橋である来島海峡大橋があります。県の花は「みかん」です。5月の初旬頃に白い花を咲かせます。県の旗のモチーフにもなっています。
松山市の中心部の勝山にそびえ立ち、加藤嘉明が慶長7年(1602年)から築城を始め、約25年の歳月をかけて完成した四国最大のお城です。門櫓や塀が多く、狭間や石落とし、高石垣などを巧みに配して、攻守の機能に優れ、日本三大連立式平山城にも数えられています。
松山城は、江戸時代以前に建造された天守を有する城郭のひとつで、日本で12カ所しか残っていない「現存12天守」のうちの一つです。「日本の100名城」に選定されるほか、道後温泉とともに「美しい日本の歴史的風土」、城山公園全体として「日本さくら名所100選」にも指定されています。城山公園には約300本のソメイヨシノが植えられています。
愛媛県は、柑橘類の生産量が日本一です。瀬戸内海に面しているため、一年を通して温暖で晴れの日が多く、柑橘の栽培にとても優れています。「愛媛みかん」や「いよかん」「デコポン」のほかにも、「紅(べに)まどんな」や「甘平(かんぺい)」など愛媛のオリジナルブランドも誕生しています。
柑橘類はビタミン類や繊維質を豊富に含んでいます。疲労回復や免疫力強化をはじめ、風邪予防や美白作用など、健康と美容に役立つ私たちの強い味方です。
「ふくめん」は、こんにゃくを千切りにして、醤油やだし汁、砂糖、みりんなどで味付けをし、その上に紅白のそぼろや細かく刻んだみかんの皮、ねぎのみじん切りなどを色鮮やかに盛り付けしたものです。
「福麺」と書き、結婚式などのお祝いごとの際に食べられます。非常にヘルシーな食べ物で、味を味わうというよりも、見て楽しむ料理です。呼び名には諸説あり、こんにゃくを覆い隠すように盛り付けることから「ふくめん」と呼ばれるようになったとされる説や、こんにゃくを切ることを「ふくめ」ということからとの説もあります。
「鯛めし」は、新鮮な鯛の刺身をだし汁、しょう油、酒、卵黄などで作ったタレに漬け、温かいご飯にかけ薬味と共に食べる郷土料理です。
炊き込みの鯛めしと違い、魚の新鮮さを生かした全国でも珍しい料理です。発祥は、宇和海を行き来していた伊予水軍が船上で手軽に食べられる料理として考案されたのがはじまりとされ、その後漁師の間で船上料理として受け継がれました。農林水産省の「郷土料理百選」にも選ばれています。
来月のテーマは、「高知県 ~日本の郷土料理~」です。