生活習慣病を予防する特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
12月は忘年会シーズン。何かとお酒を飲む機会が多くなりますよね。
うっかり飲みすぎて翌日の体調がすぐれない、なんて事、あるんじゃないでしょうか。今回はそんなお酒に効くハーブ・アロマを紹介します。
ウコンは、強肝ハーブとして大変有名なハーブで、日本では沖縄で栽培されています。現地ではお茶として飲用したり、料理に入れるなど、昔から民間薬草として利用されてきました。ウコンには春ウコンや秋ウコン、紫ウコンなどの種類がありますが、それぞれ栽培方法や成分が異なる別の植物です。
ウコンの主な有効成分は、クルクミンです。クルクミンは肝臓や胆のうの機能を促す作用があります。体内にアルコールが入った際、酵素の働きを助けてアルコールの分解を早め、翌日までお酒が残らないようにしてくれます。
ミルクシスルは、「聖母マリアのミルク」に由来することから、マリアアザミとも呼ばれてるこのハーブは、2000年以上前から肝臓の薬として重宝されてきました。
このハーブに含まれるシリマリンという成分は、アルコールや環境毒素などから肝臓を守り、傷ついた肝臓の細胞を再生する働きもあります。デトックス効果が高いのでお酒やたばこを吸う人にはお勧めのハーブです。
また、肝機能の低下で起こる疲労や消化不良などの症状にも役立ちます。
アーティチョークは、日本では朝鮮アザミの別名を持つキク科の多年草です。古くから薬草として用いられてきましたが、現在では食材として知られ、ヨーロッパでは珍味としてつぼみを食べる事で有名です。
アーティチョークの葉に含まれるシナリンという成分には、肝臓の解毒作用があると言われています。ベトナムでは肝臓に効果のある薬草茶として、お酒を飲んだ後、二日酔いを防止するために利用されています。
また、脂肪の分解を促進して消化を促す働きがあります。そのほか、血中のコレステロール値を下げる効果や利尿作用もあります。
粉末ハーブはそのまま飲むだけでなく、パック剤などの材料に使ったり、料理の際に材料に混ぜるなどして食品としても利用出来ます。ハーブの有効成分をすべて利用出来、なおかつ吸収が早いので大変便利に使う事が出来ます。
ドライハーブを粉砕して粉末状にすると、酸化によって劣化が速くなります。必要な時に必要な分だけ作るようにしましょう。
やむを得ず保存する場合は、しっかりと密閉し、冷暗所で保存してください。
手作り石鹸やハーブバスに使用する事も出来ます。
ハーブ・アロマを上手に活用して、師走を乗り切ってください。
来月のテーマは、「北海道 ~日本の郷土料理~」です。