生活習慣病を予防する特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
今や日常生活に欠かせないスマートフォンやタブレットなどによって私たちの目は日々酷使しがちです。
さらに、追い打ちをかけるように、この時期の気候によっても疲れ目になっている可能性があります。
今回は、気候にまつわる疲れ目について解説します!さらに、身近なハーブ・アロマを使った解消もご紹介します♪
気圧や気候の急激な変化によって、様々な不調を引き起こすのが気象病です。一般的には、頭痛やめまい、倦怠感などを訴える人が多いようですが、目のトラブルを感じる人も多くいます。
気象病を引き起こす主な原因の一つに自律神経の乱れがあります。自律神経は、視神経とも密接な関係を持つため、めまいや眼精疲労などといったトラブルが起こりやすくなります。
自律神経は、私たちの意志でコントロールできるわけではありませんが、瞳孔を開いたり閉じたり、ピント調節、涙の調節などといった目の機能を正しく維持するために不可欠な働きを多く司っています。急な天候の変化により、この大切な自律神経に大きなストレスが加えられると、目の機能にも問題が生じてきます。
目のかすみ、充血、ドライアイ、めまいや眼精疲労などが挙げられます。
これらは、目の調整機能が上手く働かなくなることで生じます。その他、目の不調から肩こりや頭痛、吐き気、耳鳴りなどといった体の不調が誘発されやすくなったり、精神的にも不調を感じやすくなります。
タオルやガーゼなどに精油を入れたお湯で温めて温湿布にしたり、水や氷で冷やして冷湿布を作ります。ハーブ湿布を目の周りに優しく充てるケア方法です。
精油の持つ鎮痛作用や血行促進作用、タオルなどの温度によって目の痛みやカスミ目などの症状を和らげます。さらに、アロマの香りで副交感神経が刺激されリラックスしやすくなります。
ラベンダー、カモミール、マジョラム
ハイビスカスは、古代エジプトの美の女神「ヒビス」の名前に由来し、その由来の通り派手で大きな花というイメージがあるのではないでしょうか。ハイビスカスの赤い色素成分のポリフェノールの一種「アントシアニン」が含まれ、疲れ目の回復に役立ちます。
クエン酸やミネラルを豊富に含み、新陳代謝を高めて肉体の疲労回復も助けます。
カップ1杯に対して、ティースプーン山盛り2杯のハーブを使用し、ティーポットあるいはティーバックに入れて熱湯を注ぎ、3分蒸らしましょう。
目は知らず知らずのうちに酷使しがちです。毎日のケアを行うことで眼精疲労を予防できます。さらに、季節の変わり目による体調不良も予防することができるのでぜひ試してみてください。
来月のテーマは、「便秘 ~ハーブ・アロマと健康~」です。