健康管理情報

日焼け・髪のパサつき ~ハーブ・アロマと健康~

2012年8月号
更新)
ハーブ・アロマと健康

暦の上では立秋ですが、まだまだ残暑が厳しいですね。
真夏の日差しを受けてダメージがたまってしまった髪の毛やお肌。後に残らないようにキチンとケアしたいものです。
そこで今回は、日焼けや髪のパサつきに効果のあるハーブ・アロマを集めてみました。

 

日焼け・髪のパサつきに効くハーブ・アロマ

パチュリ

パチュリは独特な香りのするアロマで、人によってはムスクのようだともカビ臭い湿った土のようだとも称される、好みの分かれるアロマです。
少量でも香りが強く残るため、使用時には注意が必要です。漢方薬として広く知られ、暑さによる食欲不振や夏の感昌薬としても用いられています。
皮膚細胞の組織を再生させる働きをするため、炎症や湿疹、ひび割れ、あかぎれなどの皮膚疾患に効果があります。
また、髪にコシと弾力を与え、しなやかにすると言われています。

カモミール

ヨーロッパでは古くから一般に親しまれている、もっともポピュラーなアロマ・ハーブのひとつです。ギリシャ語で「地面のリンゴ」を意味するカモミールは、その名の通り、花から青リンゴのようなほのかに甘い香りがします。
カモミールにはローマンカモミールとジャーマンカモミールの2種類がありますが、主に精油として使用されているのがローマンカモミール、ハーブティーとして飲まれているのはジャーマンカモミールが多いようです。
カモミールには髪を美しくする効果があるとされ、シャンプーの原料にも使われてきました。また、カモミールには抗炎症作用・抗菌作用があり、皮膚にとても優しいため、日焼け用や皮膚炎のクリームとしても利用されています。

アロマ・ハーブの活用方法

シップ

精油を落としたお湯または水にタオルやガーゼを浸し、患部に乗せます。炎症や発熱、急性の痛みには冷シップを、炎症が治まった後や慢性の痛みには温シップを使用すると良いでしょう。
皮膚にとって日焼けは軽いヤケドと同じです。赤く炎症を起こしている時は、冷シップでじっくりと冷やしましょう。
症状によって使い分けをすると良いですが、日焼けした肌にはラベンダーがオススメです。ラベンダーは抗炎症、鎮痛、消毒作用などがあり、軽いヤケドの応急手当に効果があります。また、肌細胞の再生を促し、肌の保湿を高めます。

やり方
  1. 洗面器に少し熱めのお湯または水を入れ、精油を1滴加える
  2. 木ベラなどでよくかき混ぜる
  3. 短冊状に畳んだタオルを、両端を残して浸す
  4. タオルを引き上げ、両端から軽く絞る
  5. 患部に被せるように当てる
スカルプマッサージ

最近よく耳にするようになってきたスカルプマッサージですが、「スカルプ」とは頭皮という意味で、頭皮マッサージのことを言います。
スカルプマッサージには頭皮の血行を良くして美しい髪を生やす効果の他に、目や首、肩のコリをほぐしたり、デトックス効果もあると言われています。
また、顔のむくみを取る事も出来ますので、小顔効果にも期待が持てます。精油を使用することによってリラックス効果は更にアップ。
作り方は簡単で、キャリアオイル30mlにお好みの精油を3~5滴程度入れて混ぜるだけ。
効果は精油によってそれぞれ異なりますので、自分の症状に合った精油を選んで自分だけのオリジナルオイルを作ってみるのも楽しいかもしれません。

やり方
  1. オイルを少量塗り、手の指や腹を使って前頭部から後頭部、側頭部に向って全体をゆっくりと揉み解す
  2. 頭のてっぺんにある百会というツボを数秒間ゆっくりと押す
  3. 髪をつかみ、引っ張りながら大きな円を描くように頭皮を動かす
  4. 蒸しタオルで10分ほど蒸らす
  5. シャンプーをしてよく洗い流す

 

強い日差しは髪にもお肌にも大敵です。後に残らないようしっかりとケアをして、秋に備えましょう。

来月のテーマは、「美肌 ~ハーブ・アロマと健康~」です。