生活習慣病を予防する特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
暦の上では立秋ですが、まだまだ残暑が厳しいですね。
真夏の日差しを受けてダメージがたまってしまった髪の毛やお肌。後に残らないようにキチンとケアしたいものです。
そこで今回は、日焼けや髪のパサつきに効果のあるハーブ・アロマを集めてみました。
パチュリは独特な香りのするアロマで、人によってはムスクのようだともカビ臭い湿った土のようだとも称される、好みの分かれるアロマです。
少量でも香りが強く残るため、使用時には注意が必要です。漢方薬として広く知られ、暑さによる食欲不振や夏の感昌薬としても用いられています。
皮膚細胞の組織を再生させる働きをするため、炎症や湿疹、ひび割れ、あかぎれなどの皮膚疾患に効果があります。
また、髪にコシと弾力を与え、しなやかにすると言われています。
ヨーロッパでは古くから一般に親しまれている、もっともポピュラーなアロマ・ハーブのひとつです。ギリシャ語で「地面のリンゴ」を意味するカモミールは、その名の通り、花から青リンゴのようなほのかに甘い香りがします。
カモミールにはローマンカモミールとジャーマンカモミールの2種類がありますが、主に精油として使用されているのがローマンカモミール、ハーブティーとして飲まれているのはジャーマンカモミールが多いようです。
カモミールには髪を美しくする効果があるとされ、シャンプーの原料にも使われてきました。また、カモミールには抗炎症作用・抗菌作用があり、皮膚にとても優しいため、日焼け用や皮膚炎のクリームとしても利用されています。
精油を落としたお湯または水にタオルやガーゼを浸し、患部に乗せます。炎症や発熱、急性の痛みには冷シップを、炎症が治まった後や慢性の痛みには温シップを使用すると良いでしょう。
皮膚にとって日焼けは軽いヤケドと同じです。赤く炎症を起こしている時は、冷シップでじっくりと冷やしましょう。
症状によって使い分けをすると良いですが、日焼けした肌にはラベンダーがオススメです。ラベンダーは抗炎症、鎮痛、消毒作用などがあり、軽いヤケドの応急手当に効果があります。また、肌細胞の再生を促し、肌の保湿を高めます。
最近よく耳にするようになってきたスカルプマッサージですが、「スカルプ」とは頭皮という意味で、頭皮マッサージのことを言います。
スカルプマッサージには頭皮の血行を良くして美しい髪を生やす効果の他に、目や首、肩のコリをほぐしたり、デトックス効果もあると言われています。
また、顔のむくみを取る事も出来ますので、小顔効果にも期待が持てます。精油を使用することによってリラックス効果は更にアップ。
作り方は簡単で、キャリアオイル30mlにお好みの精油を3~5滴程度入れて混ぜるだけ。
効果は精油によってそれぞれ異なりますので、自分の症状に合った精油を選んで自分だけのオリジナルオイルを作ってみるのも楽しいかもしれません。
強い日差しは髪にもお肌にも大敵です。後に残らないようしっかりとケアをして、秋に備えましょう。
来月のテーマは、「美肌 ~ハーブ・アロマと健康~」です。