健康管理情報

夏バテ・肉体疲労 ~ハーブ・アロマと健康~

2012年7月号
更新)
ハーブ・アロマと健康

夏も本番を迎える7月。暑さで食欲減退したり、冷たい飲み物を摂り過ぎてお腹の調子が悪くなったり、冷房で身体を冷やしすぎたり。心当たりありませんか?
そんな方にピッタリなアロマをご紹介しましょう。

 

夏バテ・肉体疲労に効くハーブ・アロマ

ネロリ

女性らしい香りが特徴のこのアロマオイルは、イタリアのネロラ公国の妃が愛用したことからこの名前がついたと言われています。ネロリとはビターオレンジの花から精製される精油のことで、わずかな量しか取ることの出来ない、希少なアロマオイルです。
不安や憂鬱な気持ちを和らげてくれる精神的効果の他に、整腸作用があると言われています。消化器官の不調時に使うと症状の緩和に期待出来ますので、夏バテで胃腸の調子が悪いという時に使用すると良いでしょう。

ジュニパー・ベリー

ジンの香りづけにも使用されているジュニパーは、万能薬として古くから世界中で利用されている植物です。ギリシャ人やアメリカの先住民なども愛用していたと言います。
ジュニパーは冷えた身体を温めて胃腸を強化し、全身の疲労を取る手助けをしてくれます。また、デトックス効果があり、リンパの滞留を改善して老廃物の代謝を促します。

アロマ・ハーブの活用方法

半身浴

夏バテの大きな原因のひとつは「冷え」です。冷房の効いている室内に長時間いることで、全身が芯まで冷えきってしまいます。夏場はシャワーで済ませてしまう人も多いですが、冷えた身体を温めるためにも入浴をするよう心がけましょう。
半身浴は心臓に負担がかかりにくいため、長時間の入浴でゆっくり身体を温めることが出来ます。上半身を冷やさないよう、乾いたタオルなどを羽織ると良いでしょう。

やり方
  1. お湯の温度を体温より少し高い程度(38~40℃)に設定する
  2. 浸かった時にお湯が胸の下からおヘソの上あたりまで来るぐらいに湯船を張る
  3. 精油を1~3滴落とす
  4. 下半身だけ湯船に浸かり、20~30分ほど入浴する

心も身体もリフレッシュして夏の熱さを乗り切ってください。

ハーブティー

ハーブティーは香りと有効成分を直接摂取することによって、リラックス効果とリフレッシュ効果を与えてくれます。また、植物科学成分によって抗酸化作用をもたらすため、老化防止にも期待が出来ます。ハーブにはそれぞれ異なった効果があるので、今の自分に合ったものを選びましょう。
ただし、ハーブには刺激の強いものもあるため、一度に大量に摂取することは避けて下さい。特に、妊娠中の方や高血圧の方、心臓の弱い方、乳幼児は注意が必要です。

効果的なハーブティーの淹れ方
  1. 使用直前にハーブを細かくする
  2. 95℃以上の熱湯を使う
  3. ハーブの種類によって抽出の時間や方法を決める
  4. 揮発性成分を逃がさないため、必ずフタをする
  5. 最後の一滴まで注ぎ淹れる

ハーブやアロマを上手に使って、夏の暑さを乗り切ってください!

来月のテーマは、「日焼け・髪のパサつき ~ハーブ・アロマと健康~」です。