健康管理情報

緊張・不安 ~ハーブ・アロマと健康~

2012年4月号
更新)
ハーブ・アロマと健康

4月はプライベートでも仕事でも環境の変化が多い月です。新たな出会いに対して期待は膨らみますが、同時に緊張や不安を感じる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、緊張・不安に効果のある、ハーブ・アロマについてお届けします。

緊張や不安がもたらす症状とは

不眠症

誰しも「眠ろうとしてもどうしても眠れない」という不眠体験をもっています。心配事がある時、試験前日などさまざまな原因があります。不眠が続くと日中にさまざまな不調が出現するようになります。意欲低下、集中力低下、抑うつ、頭重、めまい、食欲不振など多岐にわたります。
このように、
① 長期間にわたり夜間の不眠が続く
② 日中に精神や身体の不調を自覚して生活の質が低下する
この2つが認められたとき不眠症と診断されます。

倦怠感

仕事で緊張した状態が続いたり、人間関係の悩みなどが原因で交感神経が常に活発になり、副交感神経に切り替わりにくくなると倦怠感に陥ってしまいます。
この2つの神経のバランスがくずれると、だるさのほか、冷えや肩こり、腰痛、頭痛などが表れます。倦怠感の対策として、まずは少しでもストレスを減らすことが大切です。

疲労感(だるさ・気力の衰え)

近年、疲れを訴える人は増えていますが、運動や肉体労働による体の疲れよりも、情報や人間関係に疲れてしまっているケースが多く、「脳疲労」と言う言葉も登場しています。
疲労感があると体を動かすのがおっくうになり、食事の量も減るため、ますますエネルギー不足となる悪循環に陥ります。

効果の高いハーブ・精油のご紹介

イランイラン

イランイランは高揚感や陶酔感を与える香りのする精油です。その効果は、「フローラル・ハイ」とも呼ばれ、心身の緊張や不安を解き放ち、多幸感を与えて本来の自身を取り戻すことができるとされます。

オレンジ・スイート

オレンジ・スイートはオレンジの果皮を圧搾して抽出されたものです。オレンジの香りには、冷えた心と体を温かく包み込む力があります。不安や孤独感による不眠症や抑うつ症状、ストレスによる胃腸の不調などにやさしく働きかけます。また、リラックス効果も強いため、芳香浴やオイルマッサージにも適すでしょう。

 

ゼラニウム

ゼラニウムはローズに似た甘くやさしい香りのする精油です。ゼラニウムの働きのキーワードは、『バランス』です。ホルモン分泌や皮脂分泌、消化液の分泌などのバランスや、精神的なバランスなど、心身の両面にわたるさまざまなバランスの回復に使われます。また、免疫系のバランスを整える働きもあるため、リウマチや関節炎に使うことが増えています。この場合は、オイルマッサージがおすすめです。

具体的な活用法

入浴剤

孤独感や淋しさなどが原因で眠れないときにおすすめなオレンジ・スイートの精油を使った入浴剤を紹介いたします。高揚と鎮静両方の作用を兼ね備えるオレンジ・スイートの爽やかな香りで気持ちが前向きになれます。

利用方法
  1. オレンジ・スイートの精油を4滴、自然塩を50g用意する。
  2. 容器に自然塩を入れ、精油を加え木べらでよく混ぜる。
  3. できあがったバスソルトを湯船に入れよくかき混ぜてから入浴する。
    (入浴しながら深呼吸をするとより効果的!)

 

来月のテーマは、「集中力・やる気アップ ~ハーブ・アロマと健康~」です。