健康管理情報

乾燥肌 ~ハーブ・アロマと健康~

2012年2月号
更新)
ハーブ・アロマと健康

冬も本番、空気中の乾燥と共に、お肌も乾燥しがちですよね。
今回は、乾燥肌に効果のある、ハーブ・アロマついてお届けします。

 

乾燥肌とは

乾燥肌はどうして起こるのでしょうか。
乾燥肌の原因については、大きく分けて3つあります。

皮脂が減る

乾燥肌の原因の70%は、洗顔のし過ぎや体をゴシゴシ洗い過ぎたことからくると言われています。
冬は特に熱いお湯に浸かる事が多いのですが、長時間浸かっていると皮脂が流れてしまい、そのために皮膚の水分が出てしまうのです。

角質層が剥がれる

2つ目は、ナイロンタオルできつく擦り洗いをすると、皮膚表面の角質層を剥がしてしまい、バリア機能がなくなって肌が乾燥するのです。
秋から冬にかけては気温が低下して、これが原因になります。体温を保持しようとして皮膚表面の血管が収縮すると、血流が悪くなり新陳代謝が低下します。
そのため皮脂の分泌が少なくなり、肌表面のバリアがなくなるので肌の水分が蒸発して、乾燥肌の原因になってしまうのです。

睡眠不足、偏った食生活

睡眠不足や偏った食生活などが原因で皮膚に十分な栄養を行き渡らせることが出来ず、肌のトラブルを起こしてしまいます。
また、皮膚の新陳代謝は睡眠時間と関係があると言われているので、規則正しい生活習慣で乾燥肌を防ぎましょう。

効果の高いハーブ・精油のご紹介

では、乾燥肌に効くハーブをご紹介いたします。

カレンデュラ

カレンデュラは別名マリーゴールド、菊科の仲間です。鮮やかなオレンジ色の花弁には、カロテノイドが豊富に含まれています。カロテノイド色素は、皮膚や粘膜の修復と保護に役立ちます。
また、フラボノイドなども含まれているため、損傷を受けた皮膚や粘膜を修復・保護する作用があります。抗菌力も強く、患部を清潔に保つことも出来ます。おもに、チンキ剤や軟膏剤の形で使われています。

 

ジンジャー

乾燥して元気の無い肌には、血行を良くする作用のある、ジンジャーがオススメです。身体を温め、血流を増やして毒素を排出します。

 

 

具体的な活用法

軟膏剤

軟膏剤を皮膚に塗ることで、皮膚表面を覆い、外部の刺激や乾燥から患部を守ることができます。
さらに、体温で温められる事で、有効成分が徐々に皮膚内部に浸透してきます。

作り方
  1. カレンデュラ油(*)をビーカー30mlに入れる。
  2. ミツロウをビーカー50mlに入れ、1.を注ぐ。
  3. 鍋にお湯を沸かし2.のビーカーを浸して湯煎する。ミツロウが完全に溶けるまでよくかき混ぜながら、とろ火で温める。
  4. ミツロウが溶けたら、鍋からビーカーを取り出して、保存容器に入れる。
  5. 軟膏が固まったら蓋をする。

 

*)カレンデュラ油とはカレンデュラの花をヒマワリ油などの植物油に2~3週間漬け込み、太陽の熱で有効成分を滲出させたものです。カレンデュラの有効成分であるルテインやリコピンが溶出するため、この滲出油は淡橙色をしています。

 

来月のテーマは、「花粉症 ~ハーブ・アロマと健康~」です。