健康管理情報

ヨウ素 ~体に必要な「ミネラル」ってなんだろう??~

2008年12月号
更新)
体に必要な「ミネラル」ってなんだろう??

体のどこに?

ヨウ素のほとんどは甲状腺にあり、体内におよそ10mg含まれています。

働き

  1. 基礎代謝を促進 甲状腺ホルモンであるチロキシン、トリヨードチロニンの成分となっています。
    正常な代謝を維持したり、酸素の消費量を増加させます。
  2. 発育を促進
    幼児では成長促進に欠かせないホルモンのもとになります。
  3. たんぱく質を合成
    甲状腺ホルモンはたんぱく質合成を促進するので、髪、肌、爪を美しく保つため効果があります。
  4. ビタミンAへ転換
    肝臓でカロテンがビタミンAに転換するときに必要となります。
  5. 精神活動の活発化 神経細胞の発達に関係し、精神活動を活発にします。
どのくらい必要なの?

ヨウ素の1日摂取量の推奨量は成人男女で150μgで上限量は3000μgとなっています。

摂りすぎや不足の場合

ヨウ素は摂りすぎても、不足しても甲状腺がうまく働きません。
甲状腺ホルモンの合成ができなくなり、甲状腺が肥大し、甲状腺腫となります。 症状としては、皮膚の乾燥、脱毛、知能障害や成長障害などがみられることがあります。

ヨウ素を上手に取ろう

昆布、わかめ、海苔、寒天、イワシ、カツオなど。
※昆布に多く含まれます。1g(4センチ角)だけで1日の所要量の10倍も摂れます。
海藻類、魚介類を食べることの多い日本人の場合では不足することはまれです。

日本では欠乏症よりも過剰症による甲状線種が多く、健康な人であれば過剰に摂取した分は排泄されますが、まれに海藻類やサプリメントの過剰摂取により、過剰症がみられることがあります。

おいしいレシピ

ヨウ素やカロテンが含まれるわかめは食物繊維も豊富です。 低カロリーで美肌作りにもぴったりなメニューです。
わかめと焼きねぎとエリンギのたらこ和え
材料 (4人分)
  • 乾燥わかめ ……7g

  • ねぎ ……1本

  • エリンギ ……3本

  • にんじん ……50g

  • たら ……1腹

  • ……小さじ1

  • みりん ……小さじ2

  • しょうゆ ……小さじ2

作り方

  1. 1

    わかめは水で戻して、水気を切っておきます

  2. 2

    ねぎは2cmの長さに、にんじんは短冊に、エリンギは適当な大きさに切ります。

  3. 3

    ねぎ、にんじん、エリンギの順にフライパンに入れて、から炒りし、ねぎに焦げ目をつけます。

  4. 4

    たらこは薄皮を取り除き、調味料と合わせ、すべてを加えて混ぜ合わせたらできあがり!!

来月のテーマは、「カナダ ~世界の人々の暮らし~」です。