健康管理情報

亜鉛 ~体に必要な「ミネラル」ってなんだろう??~

2008年10月号
更新)
体に必要な「ミネラル」ってなんだろう??

体のどこに?

すべての細胞にあります。体内存在量は2~4g(成人)です。

働き

タンパク質やDNAの合成に関与

亜鉛は多くの酵素の成分になっています。タンパク質やDNA(遺伝情報物質)の合成や糖質の代謝、インスリンの合成、免疫反応などに関わる酵素の成分として、これらの働きをサポートしています。

味を感じる味蕾(みらい)の形成に重要

舌には「味蕾」という味を感じる細胞が存在しています。味蕾は、新陳代謝が活発で、10~12日のサイクルで次々と新しくつくられます。その形成に亜鉛は不可欠です。

生殖機能を正常に維持する

亜鉛は、前立腺や精子に多く存在しています。精子の形成に亜鉛が不可欠で、生殖機能の維持に重要です。

 

不足すると

細胞の入れ替わりの激しい皮膚、髪、爪などの健康が損なわれたり、味蕾細胞の働きが悪くなり、味覚障害が起こります。男性の場合、生殖機能が低下します。また、免疫反応にも関与しているため、不足すると免疫機能が低下し、感染症にかかりやすくなります。

亜鉛を多く含む食品

カキ、ウナギ、牛肉、レバー、鶏モモ肉、小麦胚芽、たけのこ、納豆、ごま

おいしいレシピ

亜鉛を豊富に含むカキはこれから旬の季節を迎えます。 カキの旨みを味わえる炊き込みご飯のレシピをご紹介します。
カキの炊き込みごはん
材料 (4人分)
  • ……2合

  • だし汁 ……200~300ml

  • しょうが ……1片

  • みつば ……1束

  • A ……合わせ調味料

  • ……大さじ1

  • みりん ……大さじ1

  • しょうゆ ……大さじ1/2

  • ……小さじ1/3

  • 生カキ ……16~20粒

  • B ……カキの下味

  • ……大さじ4

  • しょうゆ ……大さじ1

作り方

  1. 1

    米は洗ってザルに上げておく。

  2. 2

    カキは分量外の塩少々でやさしく水洗いする。

  3. 3

    しょうがは皮をむき、細い千切りにし、みつばは1cm幅に切る。

  4. 4

    Bの調味料でカキを1分間くらい煮る。

  5. 5

    炊飯器に米、Aの調味料、4のカキの煮汁を入れ、通常の目盛りまでにだし汁を加え、カキ、しょうがの半分量を入れて炊く。

  6. 6

    炊き上がったら、残り半分のしょうが、みつばを加えて混ぜ合わせてお茶碗によそう。

来月のテーマは、「セレン ~体に必要な「ミネラル」ってなんだろう??~」です。