健康管理情報

マグネシウム ~体に必要な「ミネラル」ってなんだろう??~

2008年4月号
更新)
体に必要な「ミネラル」ってなんだろう??

体のどこに?

約70%は骨に、その他は血液、細胞に存在しています。

働き

  1. 骨や歯の形成
    カルシウム、ビタミンDとともに骨の形成に関与します。
  2. 筋肉の機能維持
    カルシウムの細胞内への流入を調節して、筋肉の弛緩や収縮といった機能を維持します。
  3. 神経の機能維持
    精神の安定、片頭痛の緩和に働きます。
  4. 酵素やビタミンの働きを活性化
    補酵素としてエネルギー代謝などに関与し、またビタミンの吸収や代謝を助けます。
不足すると

健康な人が通常の食事をしていれば不足することはあまりありませんが、仮に不足するとカルシウムとのバランスが悪くなるために、筋力の低下や神経が興奮してイライラしやすくなり、また血管が細くなって虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞など)を引き起こす可能性があります。血液中のマグネシウムイオンが不足すると骨から流出してしまうので、骨や歯がもろくなります。

マグネシウムを上手に取ろう

マグネシウムとカルシウムは相互に協力して働きます。この二つをバランス良くとることが大切です。マグネシウムを特に多く含む食品としては、海藻類や種子類、野菜、大豆、未精白の穀類です。水洗いや煮炊きで流出していまいますので、調理をするなら短時間か、または汁ごととれるものが良いでしょう。

食品 マグネシウム(mg)
玄米ごはん 98
ひじきの煮物(煮物1鉢) 141
ほうれん草のゴマ和え 47
納豆(1パック) 50
アーモンド(手のひら一杯分) 86.8

 

  
 

おいしいレシピ

ひじきのマグネシウムと菜の花のカルシウムでバランスの良い料理です。
ひじきと菜の花の白和え
材料 (4人分)
  • 菜の花 ……200g

  • にんじん ……30g

  • 乾燥芽ひじき ……20g

  • 木綿豆腐 ……1/2丁

  • A

  •  だし汁 ……50ml

  •  酒 ……大さじ2

  •  みりん ……大さじ1

  •  醤油 ……小さじ2

  •  塩 ……少々

  • B

  •  白練りゴマ ……小さじ1

  •  砂糖 ……小さじ1

  •  醤油 ……小さじ1/2

  •  塩 ……小さじ1/4

作り方

  1. 1

    ひじきはよく洗い水につけて戻す。にんじんは細切りにする。

  2. 2

    菜の花は、葉、茎、花先の3つの部分に切り分け、沸騰した湯に塩少々(分量外)を入れて、茎、花先、葉の順に加えてひと混ぜしたら、色止めのためすぐに氷水に取る。そのまま流水にさらし、完全に冷ます。冷めたら水気を切る。

  3. 3

    木綿豆腐はよく水切りをしておく。

  4. 4

    鍋にAを入れ、煮立ったらよく水をきった1を入れる。しばらく煮立て、冷ます。

  5. 5

    すり鉢で3とBをよくすり混ぜる。

  6. 6

    汁気をきった4、2を5に入れ、混ぜ合わせる。

  7. 7

    小鉢に盛り付ける。

来月のテーマは、「リン ~「ミネラル」ってなんだろう??~」です。