健康管理情報

6月4日は虫歯の日 ~行事食~

2007年6月号
更新)
行事食

6(ム)4(シ)で虫歯の日。この日から一週間は歯の衛生週間です。
健康日本21でも項目の一つに上げられている「歯の健康」。う蝕(虫歯)及び歯周病に代表される歯科疾患は、その発病、進行により欠損や障害が蓄積し、その結果として歯の喪失に繋がるため、食生活や社会生活等に支障をきたし、ひいては、全身の健康に影響を与えるものとされています。また、歯及び口腔の健康を保つことは、単に食物を咀嚼するという点からだけでなく、食事や会話を楽しむなど、豊かな人生を送るために大変重要です。
現状は80歳以上の現在歯数は約4.6歯と非常に少なく、また乳児や幼児のう蝕(虫歯)、成人期の歯周病の問題など大きな問題となっています。この「虫歯の日」を機に歯の健康を見直してみては如何でしょうか。

歯に良い食事

予防としては第1に「歯口清掃(歯磨きなど)」、第2に「専門医による定期的な健診・指導」が上げられていますが、毎日の食習慣も大切な要素のひとつです。
歯を作っている主な栄養素はカルシウム、そしてその土台となるたんぱく質です。また、鉄やマグネシウム、リンなどのミネラルも歯を強くします。また、カルシウムの吸収を助け、体の免疫力を上げるビタミン類も欠かせません。それぞれの栄養素のみ、ではなくバランスの取れた食事を心がけましょう。主なものをご紹介します。

亜鉛 カルシウムが歯に吸着するのを助けます。(カキ・レバーなど)
コラーゲンを歯に定着しやすくする働きがあります。(ほうれん草・あさり・レバーなど)
カルシウム 象牙質やエナメル質といった歯の構成要素を形成します。(小魚・干しえび・牛乳など)
マグネシウム 歯のエナメル質にカルシウムが沈着するのを助けます。(ひじき・緑黄色野菜など)
リン カルシウムと結合してエナメル質を再石灰化します。(肉類・魚介類など)
ビタミンA 口腔内の粘膜(歯茎など)を強化します。(にんじん・うなぎなど)
ビタミンC 体の免疫力向上や歯周病予防に効果的です。(キャベツ・果実など)
ビタミンD カルシウムの代謝や石灰化を助けます。(きのこ・魚など)

 

逆に歯にあまり良くない食べ物としては糖分が上げられます。虫歯になる原因菌が、食べ物に含まれている糖分を栄養にして歯の表面にねばねばしたプラーク(歯垢)を作ります。プラークから酸を作り出し、その酸によって歯が溶かされてしまうことが「虫歯」及び「歯周病」です。
糖分が多いものを食べたときには、念入りに歯磨きを行いましょう。

おいしいレシピ

歯に良いものは栄養素ももちろんですが、

歯を強くする・・・カルシウムやリン、ビタミンDなどが含まれるもの。
顎の発達を助ける・・・噛みごたえのあるもの。
歯や粘膜の表面の清掃効果がある・・・食物繊維を含むもの。

これらの食品をとることが大事だと言われています。 そこで、今回のレシピは食物繊維が豊富で、桜海老でぱりぱりとした食感が味わえる卯の花をご紹介します。
卯の花
材料
  • おから ……200g

  • ごぼう ……50g

  • にんじん ……50g

  • こんにゃく ……100g

  • 干ししいたけ(戻す) ……3枚

  • 油揚げ ……1~2枚

  • 桜海老 ……30g

  • ねぎ(粗みじん切り) ……1本

  • ……1個

  • 砂糖 ……大さじ3

  • ……小さじ1/2

  • しょうゆ ……大さじ2

  • サラダ油 ……大さじ3

  • しいたけの戻し汁 ……水を加えて3カップにする

作り方

  1. 1

    もどした干ししいたけ、油揚げ、コンニャク、ごぼう、にんじんはあられ切りにする。しいたけの戻し汁は水を足して3カップにする。卵は割ってほぐし、ネギもきざんでおく 。

  2. 2

    鍋にサラダ油を入れ、熱くなったらごぼう、コンニャクを入れ、ていねいに炒りつける 。

  3. 3

    にんじん、干ししいたけ、油揚げ、桜海老を加えて、さらにおからも加えて炒め、全体に油をなじませる 。

  4. 4

    しいたけの戻し汁と砂糖、塩、しょうゆを加え、時々混ぜながら火を通し、好みの状態に仕上げる 。

  5. 5

    最後に卵、ねぎを加えて全体に混ぜる 。

来月のテーマは、「七夕 ~行事食~」です。