生活習慣病を予防する特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
この4月~7月、春から初夏に向けての時期は『初かつお』で、江戸中期の俳人山口素堂の句
「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」
とあるように、初夏の代名詞にもなるかつお。
昔、初物には寿命を延ばす栄養があるとも言われ、大変珍重されていました。煮ても焼いてもかたくなるため、魚偏に堅いと書いて、「鰹」となっています。
日本近海を北上する時期のかつお。『初がつお』ともいう。味は脂肪が少なくあっさりしている。
三陸沖に南下してくるかつお。『とろかつお』ともいう。味は身がしまって脂がのってこってりしている。
おもに関東で好んで食べるのが「初がつお」、関西で好んで食べるのが「戻りがつお」のようです。
良質なたんぱく質を多く含み脂質が少ないため、エネルギーをあまり取りたくない場合によい食材です。ビタミンB群を多く含むので、疲労回復に役立ち、ビタミンDは骨の代謝に欠かせないものです。
また、DHA、EPAを多く含み、このDHA、EPAはコレステロールを調節し動脈硬化予防に効果があると言われています。 そして、血合いの部分には特にビタミン類や鉄分を多く含むので、レバーが苦手な人の鉄分補給にもよいかもしれませんね。
エネルギー | 114kcal |
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たんぱく質 | 25.8g |
脂質 | 0.5g |
ビタミンB1 | 0.13mg |
ビタミンB2 | 0.17mg |
胴体が太ってはりがあり、頭と尾が小さく見える物はよく身がつき脂ものっています。
目が澄んでいて、背の色が青く鮮明で、しま模様がはっきりし、皮がざらざらしていることも重要です。
身は空気に触れると変色しやすいので、柵や切り身は赤く、血合いもはっきりとしている物を選びましょう。
新鮮なものは刺身、たたき、サラダなど生でいただけます。
たたきは火で生のかつおを炙ることでいぶした香りをつけ、表面を焼き固めることでおいしさを封じこめる調理法です。
少し鮮度が落ちたものは、から揚げ、角煮、ムニエルなどにし、しょうがやにんにく、胡椒、ハーブ等の香りを上手に使うことで臭みを感じにくくし、おいしくいただけます。
鰹の節 ……1つ(できれば皮付がおいしい。)
大根おろし ……長さ10cm程度
しょうが ……1片(30g程度)
にんにく ……1片
青じそ ……5~6枚
油 ……少々
かけ汁(以下を混ぜ合わせる)
酢(又はレモン汁,かんきつ類の汁) ……100ml
しょうゆ ……100ml
節に塩をふって身を締めておく。
フライパンに油敷き、強火で熱し,皮目の方から入れてゆっくり「10」を数える。転がして別の面を焼き同様に表面だけ火を通す。
すべての面が焼けたら、氷水に入れる。
中心まで熱が引いたら,取り出して水気を拭く。(紙タオルなどを使う)
4に大根おろしをまぶし冷蔵庫で冷たくする。(この時大根おろしが臭みをとってくれます。)
来月のテーマは、「いちご ~四季を感じる食~」です。