生活習慣病を予防する特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
これまで、さまざまなハーブの香りの効用について述べてきました。身近なハーブを使って健康をアップしてみませんか!?
毎日の生活のなかで、身近なハーブはいろいろな種類があります。
紀元前4世紀くらいから医療の現場で使われてきました。苦いジェル状の液体が強い薬理効果をもっています。
肝臓機能を強壮する、胃酸バランスを整えて消化を助ける、糖と脂肪の代謝を正常化するなどのはたらきがあります。
茎の部分に含まれているアセマンナンという多糖類が、白血球(T細胞の)活性化に関与し、また抗ウイルス作用に優れているのです。
胃潰瘍の原因といわれるヘリコバクター・ピロリ菌の増殖を抑える効果も確認されています。ただし、稀に激しい腹痛や下痢を起こすので注意が必要です。
また、外用としては日焼けややけどをしたときにそのジェル上の液体を塗ると回復を早めてくれることもあります。
ちなみに、日本でよく栽培されているアロエは、『キダチアロエ』といって、このアロエ・ベラと効用はそれほど違いはありませんが、種類が異なります。
シナモンケーキ、シナモントースト、シナモンティー・・・シナモンを使用した料理はたくさんあります。
この独特の香りは、年輩の方であってもニッキの香りとして親しみやすいのではないでしょうか。
シナモンには、からだを温める、消化を促進する、細菌感染を防ぐなどの効果が期待できます。
葉の形がライオンの歯に似ているため、『ダンディライオン』と呼ばれます。
また、タンポポの根をよく乾燥させて煎ったものを抽出すると、コーヒーのような色になるため、タンポポコーヒーとも呼ばれます。肝臓や腎臓の機能を高め、体内の毒素を排出するはたらきがあるので、にきびやアレルギーに効果があります。
その他、尿酸を排出する作用もあり、痛風の方にもおすすめです。
最近は、老人斑点や肺がんの補助的治療にも用いられています。
年末を迎え、忘年会や新年会でアルコールを飲む機会が増えてきます。二日酔いで頭が痛い、気持ちが悪いという方も多いのではないでしょうか。そんなときはハーブの力を借りて、すっきりしましょう。
南フランスでセージは二日酔いやかぜ、食べ過ぎのときに利用されます。脂肪分の多い食事で胃がもたれたときにも役立ちます。
血液中に残ったアルコールを速く分解させて排出するはたらきがあります。
来月のテーマは、「七草 ~四季を感じる食~」です。