生活習慣病を予防する特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
香りには、こころとからだを健康にするはたらきがあるといわれます。さまざまな香りを楽しみながらその効果を活用し、こころを豊かにするとともにからだのトラブルを解消しましょう。
秋も深まり、北風の冷たさが増してきました。咳が出たり喉の痛みを感じている方も多いのではないでしょうか。
サンダルウッドは、日本名で言うところの「白檀(びゃくだん)」です。
白檀の心材は黄色から褐色で香りも強く高級香料の原料となりますが、辺材は白っぽくて香りも弱いそうです。白檀という名前なのですが、白くない方が高級であり、なかでもインドのマイソール地方の白檀が最高級といわれます。
中国の医書では「一切の熱悩を除く」とされ、喉の炎症を抑えたり、扁桃炎、気管支炎、咳を抑える作用があります。また、穏やかな意欲高揚作用や精神を安定させる効用もあり、さらに泌尿・生殖器系を強壮します。
ウッディーなトーンの中にも明るく爽やかなフローラル調の香りを含んでいるのが特徴です。バラの香りに似ていることから「ローズウッド(バラの木)」の名前がついています。
ローズウッドは、呼吸器系に対して殺菌、消毒作用があるので咳やのどの不調に有用です。特に、慢性的な症状の緩和に役立ちます。
また、精神的に落ち込んでいるときや無気力状態に陥ってしまったときに、特に有効です。気分を高揚させて、明るく前向きな気持ちを取り戻させてくれます。
また、頭脳を明晰にする作用にも優れており、意識をはっきりとクリアにしてくれます。
ユーカリオイルにも風邪予防、抗ウイルス、殺菌作用があります。 オイルを2~3%の濃度になるよう精製水で薄め、スプレー容器に入れるだけ。スプレーすると、空気中の70~80%のブドウ球菌が死滅するそうです。
来月のテーマは、「⑧ 身近なハーブで健康アップ ~香りのパワーでこころとからだをリフレッシュ~」です。