生活習慣病を予防する特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
香りには、こころとからだを健康にするはたらきがあるといわれます。さまざまな香りを楽しみながらその効果を活用し、こころを豊かにするとともにからだのトラブルを解消しましょう。
夏の厳しい暑さは、体力と食欲を奪います。エネルギー不足の状態が続くと、疲れが蓄積してやる気が起こりません。
こんな症状はありませんか?
これらは全て夏ばての症状です。
『夏ばて』に定義はありませんが、これらいくつかの症状を総称して『夏ばて』と呼ばれています。
疲労がたまると夏かぜをひいたり胃腸障害を起こしやすくなります。香りのパワーで元気を取り戻しましょう。
レモンのすがすがしい香りが暑い季節にぴったりです。消化器系と相性が良く、食欲不振や消化不良、吐き気、疝痛(せんつう:差し込むような痛み)、ストレス性の胃腸障害にも有効です。 初夏から秋にかけて摘んだ生葉は特に香りが良く癖がないので、ドレッシングに混ぜて使うこともできます。また、発汗作用もあるので、お風呂に浮かべてもよいですね。
タイ料理のトムヤムクンでおなじみのハーブです。心身をリフレッシュさせる作用があります。食欲がない時や、消化不良などの胃の不調に効果的です。 腹痛、下痢、頭痛、発熱などにも利用されます。
すっきりした刺激のある香りが、頭をクリアにし、疲労困憊したときや、気分が沈んだときには元気付けてくれます。また、「若返りの精油」とも言われ、肌や髪のお手入れにも活用できます。
消化器系を正常にし、食欲を増進させます。
レモンバームは、中世のハーバリストたちから「心を慰め、あらゆる悲しみを追い出す」、「脳を支配し、記憶を強め、気うつを追い払う」、「若さの霊薬」と言われ、珍重されていました。
レモンバームの香りにはシトロネラールという成分が含まれており、少量でも鎮静効果があり、不安、不眠、神経過敏、ヒステリーなどに役立ちます。また、 月経前や更年期など精神的にもバランスを欠き、気持ちが落ち込みやすいときにも安心して利用できます。
抗ウイルス作用もあるので、かぜや口唇ヘルペスの時にも積極的に摂取したいハーブです。
アロママッサージは、精油をホホバオイルやアーモンドオイルなどで希釈して行ないます。心地よい香りと圧力の相乗効果で血行を促進し、ホルモンバランスを整えましょう。
来月のテーマは、「⑤ 香りで血行促進 ~香りのパワーでこころとからだをリフレッシュ ~」です。