生活習慣病を予防する特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
香りには、こころとからだを健康にするはたらきがあるといわれます。さまざまな香りを楽しみながらその効果を活用し、こころを豊かにするとともにからだのトラブルを解消しましょう。
キリッとした爽快感のあるメンソール系の香りの代表的なものがミント(Mint)です。薄荷(はっか)、ペパーミント、スペアミント、パイナップルミント、アップルミント、ジンジャーミント、オーデコロンミントなど、約200種類存在します。薄荷飴やミントガムとして古くから取り入れられており、最近ではミントティーが好まれているので、日常生活の中で一番親しみのある香りといえるのではないでしょうか。
すっきりとしたミントの香りは、呼吸器系の症状全般に用いられるのですが、特に鎮痛効果が高く頭痛や偏頭痛などに有効です。
森林を思わせるすっきりした香り。リフレッシュ効果が高く、脳神経系の機能をアップさせます。また、空気を浄化するはたらきがあるため、風邪やインフルエンザが流行する時期にも活用したい香りです。
自律神経のバランスを整え、睡眠の質も高めてくれます。
頭をすっきりとさせ、集中力を高めてくれます。殺菌、強壮作用があり、香草としても料理によく使われます。パスタ料理のバジリコは、バジルの生葉を使うためその名がついています。
リラックスさせながら元気づけてくれます。ストレスによる負担のかかりやすい副腎皮質のはたらきを整え、心身のバランスを調節します。
ペパーミントの葉を乾燥し、布にくるんで車内に入れておきましょう。エッセンシャルオイルをティッシュに1滴含んでも十分な効果があります。
クールな香りで心を鎮めましょう。精神的疲労も解消されます。
これからの暑い季節は特に衛生に気を付けましょう。5月~9月の気温が高い季節は、細菌性の食中毒が蔓延しやすい時期です。ペパーミントにはO-157を殺菌する作用があることが分かっています。その他、殺菌消毒作用が強い精油には、ユーカリ、レモン、レモングラス、クローブ、ジュニパー、タイム、ティーツリー、バジルなどもあります。 また、アルコール水に精油を加え、まな板や布巾、流しの三角コーナーにシュッと一吹き。排水溝の嫌な臭いやぬめりも消し去ってくれます。
アロマテラピーで用いられている精油(エッセンシャルオイル)を選ぶときは、比較的鼻のコンディションがよい午前中がよいでしょう。女性の場合、匂いに敏感になったり鈍感になったりする生理中は避けましょう。
選ぶポイントは、効能・効果にこだわらず、自分の好みや直感を最優先にすることです。初めての方には、ラベンダー、ゼラニウム、ユーカリ、ローズマリーなど、癖がなくて使用範囲の広い香りがおすすめです。原料が同じでも、ブランドによって微妙に成分や香りが異なるので、サンプルを試してから購入してください。鼻が疲れたら、お店の外に出てゆっくり深呼吸を。
来月のテーマは、「③ 香りでぐっすり ~香りのパワーでこころとからだをリフレッシュ~」です。