生活習慣病を予防する特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
『目は心の窓』、『目は口ほどに物を言う』といわれますが、目は健康のバロメーターとも言えるようです。
年をとると避けられない老眼は、眼球近くの筋肉が衰えて近くのものに焦点が合わせにくくなる症状です。白内障や緑内障は、年齢とともに毛細血管が詰まることが原因といわれます。
誰でもなりうるものなので、定期的な検診を受けましょう。
初期の段階では、少しまぶしい感じがする程度ですが、徐々に進行していくと、遠くも近くも薄いもやかかったようにかすんで見えるようになります。
目薬や飲み薬を使って濁りを取り除くことはできませんが、水晶体の代謝を活発にすることで進行を遅らせることができます。
慢性型の緑内障は自覚症状がほとんどなく、視野が欠ける、視力が落ちるなどの症状が出てきた時には、かなり進行しています。緑内障の9割以上はこの慢性型といわれます。
目や頭の痛み、吐き気などの症状が現れることがあります。糖尿病や強度の近視の人は、老化とともに緑内障が起こりやすいので注意しましょう。
「朝起きたら目が開けられない」「目がなんとなく熱くて重苦しい」「目の奥が痛いような感じがする」「コンタクトがつけられない」という経験はありませんか?もしかしたらドライアイかもしれません。
目の表面を被う涙の量が足りないか、質が悪くて目が乾いている状態のこと。
また、目に潤いがないと角膜が傷つきやすくなります。
私たちはまばたきを1分間に約20回もしています。まばたきの働きは、目を涙で潤った状態にすること、また目の汚れを取りのぞくことです。
ところが集中してものをみていると、まばたきの回数が半分以下に減って、目が乾いてしまうのです。これがパソコンやゲームをしていると目が乾いてしまう理由の一つです。その他に日常生活上の原因として、エアコンやコンタクトレンズの使用も挙げられます。
VDTとはVideo Display Terminal、つまり、コンピューターやテレビゲームなど、画面を表示する機器のことです。
別名『テクノストレス眼症』ともいい、VDTを使った長時間の作業により、目の疲れ、首肩腰など痛みを伴った体の異常、ひどい場合は吐き気や頭痛、さらにはいらいらや抑うつ状態など、一見関係のなさそうな精神的な症状までが現れてしまう病気の総称のことです。
ドライアイもVDT症候群のひとつに挙げられます。
目の健康な働きの維持に欠かせない大切な「目のビタミン」です。
これが欠乏すると光に対する感受性が低下するといわれます。また、ビタミンAは目の乾燥を防ぐはたらきもあります。
うなぎ、レバー、シソ、小松菜、ほうれん草、春菊、パセリ、人参など緑黄色野菜、チーズなどの乳製品などに多く含まれます(トマトのリコピンも目には有効にはたらきます)。
これが不足すると目が疲れやすくなります。
B1 | 豚肉、うなぎ、レバー、そら豆、枝豆、大豆、インゲン豆、小豆などの豆類、玄米、ごまなどに多く含まれます。 |
---|---|
B2 | うなぎ、レバー、サバ、サンマ、カレイ、イワシ、牛乳、卵、納豆、そば、シジミ、さばなどなどに多く含まれます。 |
ストレスからくる目の疲れを防ぎ、充血を予防します。
サツマイモ、ブロッコリー、カリフラワー、ほうれん草、ピーマン、キャベツ、大根の葉、ジャガイモなどに多く含まれます。
目の周りの皮膚は他の皮膚と比べて1/3の薄さしかありません。紫外線のダメージや乾燥、洗顔のしすぎによって目元にメラニンという色素が沈着し、目の周りの細い血管の血流が悪くなりやすく、うっ血した状態になります。その血液が皮膚に透けて、クマになって見えてしまうのです。
血行不良の原因には、目の酷使、疲れ、ストレス、睡眠不足、冷えなどなどが挙げられます。また、タバコも毛細血管を収縮させて血流を悪くするのでクマをひどくする原因になります。
あたたかい蒸しタオルと冷たいタオルを交互に当て血行を促進する、しっかりと睡眠をとって疲れをためないことが大切です。目の周りをマッサージすることも有効ですが、やりすぎると皮膚をこすりすぎてしまい、かえって色素沈着の原因になるのでやりすぎは禁物です。色素を沈着させないために市販のクリーム、化粧水等で乾燥を防ぐこともよいと思われます。
にんじん ……1/2本
じゃがいも ……1個
たまねぎ ……1/2個
ゆで大豆 ……80g
ゆでそら豆 ……50g
ハム ……30g
ホールトマト缶 ……1/2缶
調味料
固形スープの素 ……1個
しょうゆ ……大さじ1
塩・こしょう ……少々
サラダ油 ……大さじ1
水 ……カップ3杯
ホールトマト、ハム、にんじん、じゃがいも、たまねぎを1cm角に切る。
鍋に油を入れて熱し、たまねぎが透き通るまでいため、にんじんとホールトマトを入れて炒める。
水3カップと固形スープの素を入れ、煮立ったら弱火にしてじゃがいも、大豆、そら豆を加えて10~20分煮る。
ハムを加えて煮立て、しょうゆ、塩、こしょうで味を調える。
来月のテーマは、「肩こり・腰痛 -クスリになる食材あれこれ-」です。