健康管理情報

便秘 -クスリになる食材あれこれ-

2003年8月号
更新)
気になる症状におすすめの食材

便秘とは、食べ物が長時間腸内にとどまり、水分が吸収されて便の硬さが増して排便がしにくく、苦痛や支障をともなう状態をいいます。

人によっては排便回数が一日2~3回のことも、一日おきのこともあります。とりたてて苦痛がなく、特に健康状態に障害がなければ問題はありません。

代表的な慢性便秘の種類

  • 弛緩性便秘
    大腸の緊張低下や運動不足のため、腸の内容物の移送がゆっくりとなり、便機能が低下することにより起こります。
    日本人の約2/3はこのタイプにあたります。
  • 痙攣性便秘
    大腸のある部分が痙攣を起こして収縮し、所々がくびれて狭くなった結果、内容物の通過が障害されることにより起こります。主に腸壁に分布する神経障害が原因です。
  • 直腸性便秘
    便意があっても無視してしまうことが続くと、次第に直腸・結腸反射が鈍くなって便意を感じにくくなります。高齢者や病気などで全身が衰弱している人、浣腸を繰り返している人に多く見られます。

急性便秘

神経質であり、ストレス、環境の変化で胃・大腸反射が起こりにくくなることもあります。
このような過敏性腸症候群は、自律神経のバランスが乱れ、腸の働きが異常になり、それを苦痛と感じるようになった状態といえます。
一時的に起こることが多く、急性便秘の多くはこのタイプです。

おすすめレシピ ~ゆで野菜~

野菜、きのこ、海草などは食物繊維がたくさん含まれているので多めに摂るとよいですね。
材料 (4人分)
  • 蓮根 ……200g

  • 山芋 ……180g

  • アスパラガス ……100g

  • いんげん ……100g

  • オクラ ……8~10本

  • みょうが ……4個

  • にら ……1/2束(約50g)

  • たれ

  •  酒・しょうゆ ……各大さじ4

作り方

  1. 1

    材料を切る
    ・蓮根…皮をむいて6~7cmの長さに切り、穴に平行に1cm角の拍子切りにして酢水にさらす。
    ・山芋…皮をむいて6~7cmの長さに切り、1cm角の拍子切りにして酢水にさらす。
    ・アスパラガス…はかまをとって食べやすい長さに切る。
    ・いんげん…すじを取って食べやすい長さに切る。
    ・オクラ…へたの周りの固い部分を回し切りにする。
    ・みょうが…たてに1/2~1/4に切る。

  2. 2

    野菜は食感を損ねないように、固めに茹でましょう。
    ・酢を少々加えた湯にみょうがをくぐらせ、続いて蓮根を1~2分、山芋をさっと茹でる。
    ・別に塩を少々加えた湯でアスパラガス、いんげんは2~3分、続いてオクラをさっと茹でる。
    ・それぞれ冷水にとって水気を切る。

  3. 3

    おくらを斜め半分に切る。

  4. 4

    にらのたれをかける。
    調味料をひと煮立ちさせて冷ましておき、みじん切りにしたにらを混ぜる。

来月のテーマは、「下痢 -クスリになる食材あれこれ-」です。