生活習慣病を予防する特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
肩こりは、筋肉の緊張や疲労物質の蓄積、血管の収縮、血行不良、自律神経の緊張などが原因となり、首や首筋、後頭部、背中などが凝ったり張ったりして、ときには頭痛なども併発する現象です。
その要因は、さまざまな要素が複雑にからんで特定することは難しいのですが、一般的には偏食や運動不足、神経疲労、ストレス、無理な姿勢などが挙げられます。
わかめにはカルシウムやビタミンA、B2などが豊富に含まれていますが、なかでも肩こりの効果的なのはヨードです。
ヨードは、チロシンというホルモンをつくり、代謝を亢進して血行を促し、間接的に肩こりを治します。
また、昆布、ひじき、もずくなどの海藻類もわかめと同じ作用を持っています。
ふだんから生の長ねぎを食べていると、肩のマッサージをしているのと同じ位の効果があるといわれます。長ねぎにはビタミンBが豊富に含まれ、これが体内でアリチアミンになり、筋肉の疲労物質を分解し、筋肉のこわばりを解きほぐします。
病気による肩こりもあります。生理的な肩こりと違う点は、頑固に続くことと、その病気特有の症状を伴うことです。
来月のテーマは、「便秘 -クスリになる食材あれこれ-」です。