健康管理情報

肩こり -クスリになる食材あれこれ-

2003年7月号
更新)
気になる症状におすすめの食材

肩こりは、筋肉の緊張や疲労物質の蓄積、血管の収縮、血行不良、自律神経の緊張などが原因となり、首や首筋、後頭部、背中などが凝ったり張ったりして、ときには頭痛なども併発する現象です。

その要因は、さまざまな要素が複雑にからんで特定することは難しいのですが、一般的には偏食や運動不足、神経疲労、ストレス、無理な姿勢などが挙げられます。

肩こりが起こるしくみ

肩こりチェック
  1. 同じ姿勢で長時間過ごすことが多い
  2. 枕の高さが合っていない(頭が適当に沈み、首の姿勢が自然になる枕が理想的)
  3. いらいらすることが多い
  4. 食べ物の好き嫌いが多い
  5. 運動をする習慣がない

肩こりを解消する食事

急性の肩こりには・・・
わかめの酢のもの

わかめにはカルシウムやビタミンA、B2などが豊富に含まれていますが、なかでも肩こりの効果的なのはヨードです。
ヨードは、チロシンというホルモンをつくり、代謝を亢進して血行を促し、間接的に肩こりを治します。
また、昆布、ひじき、もずくなどの海藻類もわかめと同じ作用を持っています。

慢性の肩こりには・・・
ねぎま鍋

ふだんから生の長ねぎを食べていると、肩のマッサージをしているのと同じ位の効果があるといわれます。長ねぎにはビタミンBが豊富に含まれ、これが体内でアリチアミンになり、筋肉の疲労物質を分解し、筋肉のこわばりを解きほぐします。

  • まぐろ…400g
  • 長ねぎ…5~6本
  • ごま油…適量
  • 調味料(だし汁、酒、砂糖、しょう油)…各大さじ4
  1. まぐろを一口大に、ねぎを4~5cmの大きさに切る。
  2. 鉄鍋を熱し、ごま油をひいて①を半分ずつ並べ、調味料を加えて中火で煮る。

肩こり解消運動

  1. 首を前後にまげる 下あごは胸につくまでゆっくりと。顔は天井と向き合うまで。
  2. 首を左右にまげる 耳が肩に近づくように。
  3. 顔を左右に向ける あごが肩に近づくようにしっかり横を向く。
  4. 首を回す 右まわり、左まわりを交互に。
  5. 肩をすくめる 両肩を上にもち上げてから力を抜く
  6. 腕はぶらんとしたまま、肩を前後にひく
  7. 肩をまわす 肩で円を描くように前まわし、後まわしを各5回ずつ。

注意

病気による肩こりもあります。生理的な肩こりと違う点は、頑固に続くことと、その病気特有の症状を伴うことです。

来月のテーマは、「便秘 -クスリになる食材あれこれ-」です。