生活習慣病を予防する特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
「風邪」=「冬かかるもの」というイメージがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。夏には夏特有のかかりやすい風邪があるので注意が必要です。
冬の風邪と夏の風邪では病原体が異なり、これによって症状にも違いが現われます。
病原体の特徴:寒くて乾燥した環境を好む
病原体 | 症状 |
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インフルエンザウイルス | 高熱、関節痛、倦怠感 |
RS(呼吸器)ウイルス | 咳、鼻水、発熱、頭痛 |
病原体の特徴:気温や湿度が高い環境を好む
病原体 | 症状 |
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エンテロ(消化管)ウイルス | 咳、発熱、鼻水、頭重、 口内炎、食欲不振、嘔吐、下痢 |
アデノ(扁桃腺)ウイルス ※アデノウイルス感染症(プール熱)の原因 |
喉の痛み、激しい咳 |
アデノウイルスが原因となって引き起こされる風邪の1つで、子供を中心に大人でも罹ります。7~8月頃のプールに入る時期に最も流行することから夏風邪の一種として知られているかもしれませんが、実は冬にも感染します。
▽詳しくはこちらも併せてご覧ください
https://www.japa.org/tips/adenovirus/
寒さを感じるほど冷房の効きすぎは、夏風邪を招くことがあるので注意が必要です。
夏は汗をかくため交感神経が盛んに働きます。その結果、副交感神経の働きが弱まり、胃液分泌が押さえられて食欲が落ちやすくなります。さらに、消化不良になりやすいため、あっさりした食べ物を好み、栄養バランスも乱れがちに・・・。また、冷房の効いた室内と屋外の出入りを繰り返すことも体温調節をする自律神経のバランスも乱れやすくなります。
冷房は、外気温との差を5~7℃以内に調節すると体への負担が少なくなるといわれています。
追い打ちをかけるように口当たりのよいそうめん、アイスクリーム、果物、冷たい飲み物など暑さからひんやりしたものばかり食べたり飲んだりしていると、消化器系の働きをより一層低下させてしまいます。
栄養面の注意点は、夏は特に不足しがちになるビタミンCを意識して取りましょう。さらに、暑さと紫外線によって活性酸素を増加させるため、ビタミンCの消費量を増加するので意識して取りたいですね。夏のビタミンC補給には、ゴーヤ、スイカ、トマト、レモンなどがおすすめです。
夏は、生活が不規則になりがちです。
夏風邪を予防するためにも、うがいや手洗いをしっかりと行い免疫力を高めるようにしましょう。
青梅 ……1kg
砂糖 ……1kg
用意する保存瓶
漬け込み用保存瓶 ……目安:3リットル容量
シロップ保存用瓶 ……目安:1.5リットル容量
青梅を傷つけないようにていねいに流水で洗い、ざるに上げて水気をよく切る。
竹串でヘタをとり、清潔なふきんで水気をしっかりふき取る。
熱湯消毒した漬け込み用保存瓶に梅と砂糖1/4(250g)を交互に漬け込む。
残り3/4(750g)の砂糖を3等分し、漬け込んだ日から3日後、5日後、6日後に1/3ずつ加える。
※漬け込んだ翌日から毎日2回かき混ぜて、瓶の底にたまっている砂糖を溶かしましょう。10日位経つと梅エキスのほとんどが抽出され、砂糖も溶けています。
梅⇒ 取り出して容器に入れて冷蔵庫で保存。
シロップ⇒こしたものをほうろう鍋に入れ、弱火に15分位かけて殺菌する。粗熱をとって熱湯消毒した保存瓶へ。5~6倍の水で薄めてジュースにしましょう。
来月のテーマは、「肩こり -クスリになる食材あれこれ-」です。