健康管理情報

ストレス -クスリになる食材あれこれ-

2003年5月号
更新)
気になる症状におすすめの食材

5月になり、そろそろ新しい職場、学校に慣れてきた頃ですね。しかし、なんとなく気がめいる、仕事や勉強が手につかないといった症状現われやすい時期でもあります。新しい環境に適応できずにその焦りがストレスになり、心と身体の重荷となってしまうことが多いようです。上手にストレスを発散しましょう。

こんな症状に注意!!

  • 精神的に・・・
    • やる気がでない
    • ゆううつになる
    • いらいらする
  • 身体的に・・・
    • 脱力感
    • 睡眠障害
    • 食欲不振、吐き気、腹痛、下痢など消化器障害
    • 頭痛やめまい、動悸など自律神経障害の症状が現われる

予防方法

スポーツをして汗を流す、音楽を聴いてリラックスする、読書をして気持ちを落ち着かせるなど、自分に合ったストレスの解消法を見つけましょう。ただし、食べ過ぎてしまったり、アルコールを飲み過ぎてしまうのは逆効果となります。また、新たな目標や関心を見つけることも大切です。新しいものにチャレンジすることで刺激を与え、生活の活性化をしましょう。

イライラする気持ちには・・・

カルシウム

カルシウムには、神経の興奮を抑える働きがあります。干しエビや骨まで食べられる魚類(しらす干し、丸干しまいわし等)、チーズなどがあります。
なかでもたくさんのカルシウムを簡単に摂るのに有効なのが牛乳です。牛乳には100ml中100gのカルシウムが含まれており、コップ1杯(200ml)で1日の必要量の約1/3の量を摂ることができるのです。

カルシウムと一緒に摂るとよい栄養素
ビタミンD ~カルシウムの吸収を高める~

魚類(特にサケやカレイ)、きのこ類に多く含まれます。

マグネシウム ~カルシウムの働きを調整する~

カルシウム:マグネシウム=2~3:1が理想とされています。マグネシウムはアーモンド、カシューナッツ、大豆、落花生、納豆等に多く含まれています。特にひじきはカルシウムとマグネシウムのバランスがよいので積極的に摂りましょう。

さいごに

よくいわれる「5月病」は、5月に限った病気ではありません。この時期は自分を見つめ直すよい機会となります。あまり悲観的にならずにじっくり自分と対話してみましょう。

おすすめレシピ ~ストレスがたまるのを防ぐ食事~

リラックスしたい時には・・・
☆玉ねぎ・にら
硫化アリルが胃の消化液の分泌を助け、疲労や不眠症に有効。

☆ごま・くるみ
リノール酸やリノレン酸がいらいらした気持ちを鎮める
えびとふきのごま和え
材料
  • えび ……150g

  • ふき(茎) ……200g

  • だし汁 ……1カップ

  • 練りごま ……大さじ2

  • 薄口しょうゆ ……大さじ1、小さじ1

  • みりん ……大さじ1

  • ……少々

  • ……大さじ1

作り方

  1. 1

    まな板の上でふきに塩を振り、手のひらで転がして板ずりをする。熱湯でさっと茹でて冷水で冷やし、上下から皮をむいて筋を取る。

  2. 2

    だし汁に薄口しょうゆ大さじ1と塩を加える。

  3. 3

    ①を1cmの厚さに斜め切りして②に浸し、だし汁ごと冷水で冷やす。

  4. 4

    エビの背ワタを取って酒を振り、茹でてから殻をむき、1cmの厚さに斜め切りする。

  5. 5

    練りゴマ、みりん、薄口しょうゆ(小さじ1)と③の漬け汁(大さじ2)を合わせて、ゴマクリームをつくる。

  6. 6

    食べる直前に、③の汁気を切ったふき、④、⑤を混ぜ合わせて4等分にし、鉢に中高く盛り付ける。

来月のテーマは、「夏かぜ -クスリになる食材あれこれ-」です。