健康管理情報

頭痛 -クスリになる食材あれこれ-

2003年3月号
更新)
気になる症状におすすめの食材

頭痛、頭重の原因は、およそ150以上あるといわれています。

4人にひとりが悩まされている慢性頭痛は、主に次の3つに分けられます。

あなたの頭痛はどのタイプ???

頭が締め付けられるように痛む ⇒ 緊張型頭痛
  • 頭全体が締め付けられるように痛む。
  • ほとんど毎日起こり、1日中痛むこともあれば、数時間で痛みが治まることもある。
  • 肩が凝りやすい。
ときどき強い痛みが現れる ⇒ 片頭痛
  • 頭の片側、もしくは両側が「ズキンズキン」「ガンガン」と脈打つように激しく痛む。
  • 月に1~2回。多い時は週に2~3回起こる。一度頭痛になると、治まるまでに数時間かかる。
  • 寝ると楽になる。
目の奥に強い痛みが走る ⇒ 群発性頭痛
  • どちらかの目の奥が激しく痛む。
  • 月に1~2回。多い時は週に2~3回起こる。一度頭痛になると、治まるまでに数時間かかる。
  • 頭痛が起こっている期間は、アルコールを飲むと必ず頭痛が起こる。

慢性頭痛の原因

  1. 緊張型頭痛
    人間関係などの精神的ストレスや、同じ姿勢でずっと机に向かっているなどの身体的ストレスによって、神経や筋肉の緊張が高まり、その結果、痛みを調節する脳のはたらきがうまくいかなくなって起こる頭痛です。
  2. 片頭痛・群発性頭痛
    血管が広がり、その周囲に炎症が起こるため痛みを引き起こします。

こんな頭痛は心配無用

誰にでも起こる日常的な頭痛
天候 低気圧、梅雨時になりやすい。
環境 混雑した場所、換気の悪い部屋にいる時。
逆光、反射光を浴びた時。
疲労、緊張 仕事、対人関係による。
睡眠 睡眠不足、寝過ぎ、昼寝の中断による。

※ その他には飲食物、薬、月経等があります。

日常的に起こる頭痛は、こんな食べ物に注意!!

※ 化学調味料に含まれるグルタミン酸は、脳の刺激物質で、多量に摂取すると頭痛の誘因になります。

※ 以下のものは頭痛の誘因になるので控えましょう。

  • 色と風味の醸成、防腐の三点を目的に、ハム・ソーセージ・サラミに含まれる亜硝酸塩
  • アルコール(特にワイン)に含まれるヒスタミン
  • チョコレートに含まれるチラミン
  • チーズには、ヒスタミンチラミンともに多く含まれています。

痛みのカギは三叉神経と神経伝達物質!!

頭の血管の周りを走る三叉神経には、脳血管の異常を中枢に伝える役割があります。また、中枢から血管に刺激を伝える役割もあり、それによって頭痛の原因となる血管拡張物質がされます。

この血管拡張物質は、セロトニンによって分泌を抑えられ、その結果、血管が拡張するのを防いだり、拡張した血管を収縮させて炎症(痛み)が起きないようにはたらきます。

大豆・豆製品、魚介類などに多く含まれるマグネシウムは、神経細胞の異常な興奮を抑え、セロトニンをコントロールするのでオススメです。

おすすめレシピ ~ ハーブティーで頭痛を改善 ~

ペパーミント 血管収縮作用があるため、頭痛によいとされる。
その他、消毒、消化、強壮にもよい。
ラベンダー 鎮静、鎮痛作用があり、頭痛を和らげる。
その他、殺菌作用もある。
ローズマリー 鎮痛薬にも使われるほどの効果がある。
シソ ミントと合わせると、頭痛が和らぐ。
カモミール 鎮静、鎮痛、発汗作用があり、頭痛を和らげる。
おいしいハーブティーの入れ方
材料 (1人分)
  • 一人当たりのハーブの分量

  •  生なら ……5~6枚

  •  乾燥させたものなら ……小匙1杯

作り方

  1. 1

    あらかじめ温めた陶製または耐熱ガラスのポットに人数分のハーブを入れ、沸騰したお湯を注ぐ(1人200CC)。

  2. 2

    ふたをして3~5分ほど待つ。

  3. 3

    温めておいたカップに注ぐ。

来月のテーマは、「お酒の飲み方 -クスリになる食材あれこれ-」です。