生活習慣病を予防する特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
高血圧の原因には、肥満や遺伝、精神的・肉体的ストレスなどがありますが、食塩の摂り過ぎによる影響も大きく、減塩することによって血圧が改善されることもあります。
細胞の内部にはナトリウム、外部にはカリウムが多く存在し、その濃度は一定に保たれています。しかし、ナトリウムを多く摂取することが続くと、細胞内のナトリウム濃度が高まり、水が取り込まれて血管壁に浮腫が起こり、血管内部が狭くなって血圧が上昇します。また、血液中にも水分が引き込まれて循環血液量が増加し、血圧が上昇します。
高血圧には自覚症状がないために放置されやすい病気ですが、高血圧の状態が続くと、心臓、腎臓、脳血管などの障害が起こり、合併症を引き起こします。
高血圧は、動脈硬化によって血管の弾力性が低下し、血管の内腔が狭くなったことから生じます。この血管の老化を止めるのが、そばに含まれるルチンです。
この他にそばにはコレステロールをさげるナイアシン、食物繊維も多く含まれます。ただし、これらの成分は水に溶けやすい性質なので、そばを茹でるとお湯に溶け出してしまいます。
茹でて食べる時は、茹で汁を捨てずに調理に使ったり、そば茶やそばがきとして摂り入れるとよいでしょう。
塩分を多く摂ると、体内にナトリウムが蓄積されて高血圧になります。ナトリウムを尿と一緒に排泄してくれるのがカリウムです。
りんごはカリウムを多く含み、血圧の低下が期待できます。
じゃがいもの主成分は炭水化物ですが、ビタミン類やカリウム、マグネシウム、食物繊維なども含まれ、栄養価の高い食材です。
フランスでは「大地のりんご」と呼ばれています。
なすにはルチン、ヘスペリジンなど、細い血管を強化する成分が含まれています。
なす ……4本
しめじ ……1パック
サラダ油 ……適量
白ワイン ……適量
醤油 ……適量
おろし生姜 ……適量
レモン汁 ……適量
なすはしま状に皮をむき、へたを落として縦に四つ割にして水にさらす。
シメジは石づきを落としてほぐし、さっと洗って油少量で炒める。
フライパンに油をしいて①を並べて両面焼く。
半分のなすに②をのせ、その上に残りのなすを重ねてサンドイッチにする。
④に白ワインをと醤油を合わせたものをかけ、フライパンを動かしながらアルコールを飛ばす。
仕上げにおろししょうが、レモン汁をかける。
来月のテーマは、「低血圧 -クスリになる食材あれこれ-」です。