健康管理情報

めまい 考えられる病気 -気になるからだの危険信号-

2001年1月号
更新)
気になるからだの危険信号

安静時に起こるなら

性質、特徴 回転性めまい発作が数時間持続、発作は反復性
随伴症状 耳鳴り、難聴(ときに耳閉塞感)、吐き気・嘔吐が反復
考えられる病気 メニエール病(内耳の蝸牛管内圧亢進)

 

性質、特徴 はげしい回転性めまいが持続、だんだん強くなる
随伴症状 かぜ様症状に加え、激しい吐き気・嘔吐
考えられる病気 前庭神経炎(かぜなどに続いて前庭が障害されて起こる)

 

性質、特徴 めまいの程度に一定の傾向はない
随伴症状 難聴、耳鳴り、耳漏、ときに発熱、吐き気
考えられる病気 内耳炎(迷路炎)(中耳炎が内耳に波及して起こることが多い)

 

性質、特徴 突然起こる激しいめまい
随伴症状 手足のしびれや麻痺、意識障害、言語障害など
考えられる病気 脳梗塞、脳出血、脳腫瘍など

 

くびをひねった時に起こるなら

性質、特徴 一過性の回転性めまいまたは動揺性のめまい
随伴症状 吐き気、嘔吐(ときに視野の異常、構音障害、運動麻痺)
考えられる病気 椎骨脳底動脈循環不全症(一過性の脳虚血)

 

性質、特徴 一過性(数秒から数分で消失)の回転性めまい
随伴症状 手足のしびれ、肩こり、頸部痛、頭痛、難聴、耳鳴りなど
考えられる病気 頸性めまい(頚椎症、外傷などと関連して起こる)

 

頭や体の向きを変えたときに起こるなら

性質、特徴 頭の位置を変えるたびに、回転性めまい(1分以内に消失)を繰り返す
随伴症状 めまいは発作的に繰り返しおこるが、2週間程度で消失
考えられる病気 良性発作性頭位眩雲症(耳石器の障害で起こる)

 

起立時や体位変換のときに起こるなら

性質、特徴 立ちくらみ(動揺性めまい)
随伴症状 起床時の不快感、頭痛、疲れやすい、肩こり、吐き気
考えられる病気 起立性調節障害(自立神経失調などが原因)

 

性質、特徴 立ちくらみ(動揺性めまい)
随伴症状 一過性の意識消失、眼前暗黒感、脱力感など
考えられる病気 起立性低血圧、心疾患、過換気症候群などは立ちくらみのみ

 

よろけ方に方向性があるとき

性質、特徴 動揺性めまい
(同じ方向-右側ばかり、など-によろけやすい)
随伴症状 吐き気・嘔吐
考えられる病気 内耳障害、前庭障害、前庭・小脳障害など

 

よろけ方に方向性がないときに起こる

性質、特徴 動揺性めまい(ふらふらする)
考えられる病気 高血圧症、低血圧症、糖尿病、貧血、更年期障害など