生活習慣病を予防する特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
今回は、背中の痛みがテーマですが、背中の痛みとは、どこを指すのでしょうか?一般的に、背中が痛いと感じながら、本当は腰に痛みがある場合があります。背中の痛みと腰の痛みでは、原因となる病気が違ってきますので、痛みの場所をしっかりと確認しておきましょう。
骨の量が減り、骨にす鬆が入ったようにスカスカになって、もろく折れやすくなった状態です。高齢者の女性に多く、ふとんの上げ下ろしなど、ほんのささいなことで急に骨折しやすく、脊椎が骨折すると背中に痛みを感じます。
背骨が化膿性の細菌に感染して炎症をおこす病気です。中高年に多く、糖尿病と合併している場合もあります。
脊髄自体に腫瘍ができていたり、脊柱に腫瘍ができて脊髄を圧迫するために背痛が起こります。
骨には何の異常もありませんが、背骨のごつごつした部分を触れると、強く痛みます。特に若い女性に多く、ノイローゼやヒステリーにともなって、痛覚が過敏になっているために痛みがおこると考えられています。
背中の痛み以外に次の症状によって内臓の病気に見当がつけられます。
胸の痛み
⇒心臓病
胃のあたりから背中に抜けるような痛み
⇒胃炎、胃潰瘍、胃がん、肝臓病、膵臓病、胆石症
尿の濁り、血尿
⇒腎臓病(腎臓腫瘍、腎臓結石、腎盂炎)
重いものを持ったり、長時間無理な姿勢をとっていたりして、背筋が疲労状態になっている筋肉痛です。マッサージをしたり、運動をして背筋をつけたり、普段から姿勢を正すように心がけましょう。
来月のテーマは、「腰痛 -気になるからだの危険信号 痛み-」です。