生活習慣病を予防する特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
前回は、心とからだは一つにつながっているので、ストレスを受けるとからだに影響を及ぼすことをお話しました。それでは、からだを健康に保つために、どのようにすれば、心を健康に保つことができるのかを、今回はご説明します。
人間の心というものは複雑で微妙なものですので、ちょっとした刺激や負担がかかるだけで大きな影響を受けます。そのため、ストレスにおそわれて心の病にかかってしまい、からだに症状を及ぼすことにもなります。
心を健康に保つには、まず、自分が今どのような状態であるのかを把握しておく必要があります。
次のうち、該当するものが10個以上ある人は、かなりストレスがたまっています。注意が必要です。
問1 | 肩がこったり、背中や腰が痛くなることがある | □ |
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問2 | 朝、起きるのがつらく、出かけるのが苦痛である | □ |
問3 | ささいなことに腹が立ち、イライラする | □ |
問4 | 食欲がなく、何を食べてもおいしく感じられない | □ |
問5 | 胃腸の調子が悪く、下痢や便秘を繰り返す | □ |
問6 | 夜、眠れないことが多く、いつも寝不足がちである | □ |
問7 | 何をしてもすぐに疲れる | □ |
問8 | 頭が重く、スッキリしない | □ |
問9 | 風邪を引きやすく、治りにくい | □ |
問10 | 急に息苦しくなることがある | □ |
問11 | めまいや立ちくらみがする | □ |
問12 | たばこの本数や酒量、間食が増えた | □ |
問13 | 手のひらや脇に汗をかくことが多い | □ |
問14 | 人と会ったり、話をしたりすることが面倒になった | □ |
問15 | 気分的に何となく落ち着かない、じっとしていられないといった状態になることがある | □ |
仕事人間で、忠実なビジネスマンタイプです。企業のシステムが変わると順応できなくなり、役に立たなくなってしまいます。このため、中高年になると、自分の弱い立場に危機感を覚えてストレスにおそわれやすくなります。
神経がデリケートなため、他人の言動や発言に対して過敏に反応します。クヨクヨと思いつめたり、必要以上に悩んだりして、ノイローゼに陥ることもあります。
人付き合いが苦手で、何事も消極的です。
常に孤独感におそわれがちです。
社会に認められたいという欲求が強く、何事にもリーダーシップをとりたがる傾向があります。しかし、自分の思い通りに事が運ばないと、イライラしてストレスがたまります。
衝動的で感情のコントロールが下手なため、仕事でも人間関係でもすぐにイライラしてストレスがたまります。
物事を悪い方向にばかり考える傾向があり、無力感に陥りやすいところがあります。
他人の意見を素直に受けいられず、孤立状態になり、ストレス症にかかりやすくなります。
何かにつけ、こだわり過ぎるため、心身症にかかりやすくなります。
一日に必要な睡眠時間は8時間といわれています。
夜更かしなどで睡眠不足になると、からだが本体持っている生体リズムが狂い、自律神経のバランスが乱れてしまいます。その結果、ストレスに対する抵抗力も低下します。
卵、豆、乳製品などの良質たんぱく質
野菜や果物などのビタミンC
カルシウム
…これらのものを積極的に摂取して、ストレスの抵抗力をつけましょう
来月のテーマは、「頭痛 -気になるからだの危険信号 痛み-」です。