生活習慣病を予防する特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
前回、前々回で自然治癒力と食事について説明してきました。
今回は自然治癒力を高める条件の2つ目として、‘運動’についてお知らせします。
運動は体の平衡機能でコントロールされています。
この平衡機能は、視覚(立体視、距離感覚)、内耳の三半規管、骨格筋、腱器官からの情報が脳に送られ、小脳、大脳運動領域から筋肉に収縮弛緩運動をするよう命令を出すことにより保たれています。
運動は脳・神経機能を刺激します。 その結果、自律神経系、内分泌が活発になり、免疫機能も増大し、健康を増進させることになり自然治癒力を高めます。
ハードな運動さえすれば、体にいいのかといえば、そうではありません。ハードな運動は心臓に負担をかけたり、怪我をしたりします。その上ストレスを解消させるはずの運動が、逆に強度のストレスを生じさせることにもなります。
では、どのような運動が体には一番いいのでしょうか?
上記のことを考えると、体にいい運動のことを総称して 有酸素運動 といいます。
有酸素運動の例を挙げてみますと……
結局、自然治癒力を高めるための運動は、無理をしないで、楽しく行えるものが一番ということなのです。
遅筋繊維は赤い色をしているので別名「赤筋」と呼ばれ、速筋繊維は白い色をしているので「白筋」と呼ばれます。瞬発力や敏捷性を要求される短距離走者の選手の赤筋と白筋の割合は7:3です。
魚でも、回遊魚でそれも黒潮にのって遠距離を泳ぎまわるマグロやカツオの肉は赤く、普段はあまり動かないけれども いざという時に敏捷性を発揮するヒラメやタイの肉は白いのです。
あなたの筋肉はマグロ型かヒラメ型、どちらでしょうか?
来月のテーマは、「自然治癒力を増す呼吸」です。