生活習慣病を予防する特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
7月8月は気温が高く、紫外線が最も強くなる時期ともいわれています。
適度な日焼けは健康的に過ごすために大切ですが、浴びすぎは肌トラブルにつながるため注意が必要です。外出時には、外側のケアとして日焼け止めや日傘をさして紫外線対策をしたり、日焼け後はローションなどで保湿を行い、あわせて内側のケアを組み合わせることがとても大切です。
今回は、夏の肌トラブルを防ぐために実践したい『内側のケア』のポイントをお伝えします。
冒頭でお伝えしたように、紫外線は「悪」と思われがちですが。実は、適度に紫外線を浴びることは私たちの健康を維持するために必要なのです。私たちの皮膚には、ビタミンDになる前の状態であるビタミンD前駆体が存在します。そして、紫外線が皮膚に当たることによってビタミンDに変化します。ビタミンDは、カルシウムの吸収を促して、丈夫な骨を維持するために重要な栄養素の1つです。さらに、ビタミンDには、免疫機能を調整する働きがあり風邪やインフルエンザなどのウイルスから守ってくれています。近年、極端な紫外線対策やリモートワークなどの普及にともなって、日本人のビタミンD不足を指摘されています。
<適度に紫外線を浴びるためのポイント>
紫外線の量は季節や場所、時間帯、肌タイプによっても変動するので、夏場で日向の場合には1日約15分程度、日陰の場合には約30分程度を目安に、両手の甲を太陽に当たるようにしてみましょう。
外側のケアには、化粧水や乳液など表皮の角質層を潤わせたり、乾燥による小じわなどを和らげてくれるもの。そして、紫外線から肌を守る日焼け止めなどがあります。
それに対して、内側のケアには、食事やサプリメント、そして、血の巡りをよくすることなどがあります。美肌づくりには、肌の土台に必要な栄養素や酸素が血液に乗って細胞まで運ばれることが重要です。そのためにも、肌に必要な栄養素をしっかりと取るだけではなく、腸内環境を整えたり、体を温めて血の巡りをよくすることが欠かせません。
①タンパク質
タンパク質は、骨や筋肉、髪だけでなく、肌細胞をつくるとても大切な材料です。食べ物から取り入れたタンパク質は、そのまま肌細胞に生まれ変わるわけではなく、一度アミノ酸に分解して、肌の土台となる肌細胞をつくったり、ビタミンCとともに肌のハリや弾力を保つコラーゲンとなります。さらに、タンパク質は糖質と同時に摂取することで体の構成要素として使われやすくなるといわれています。
②ビタミンC
ビタミンCは、抗酸化作用があり、タンパク質とともに肌のコラーゲン生成に欠かせない栄養素です。肌トラブルにつながる過剰な活性酸素を防ぎ、シミやくすみを防ぎます。ビタミンCは紫外線やストレスなどによっても消費されるので、毎日摂るように意識しましょう。
③ビタミンA
ビタミンAは、抗酸化作用があり、肌のターンオーバーの促進してくれる栄養素です。紫外線によりダメージを受けた肌のターンオーバーを正常に整えてくれます。ターンオーバーが正常に働くと、シミやそばかすの原因となるメラニン色素の蓄積を防ぐことができます。
夏場の紫外線から美肌をキープしたい方向けに、おすすめしたいレシピについてはこちらの記事を合わせてご覧ください。【食Do!食の力を味方に付けるポータルサイト】
・【手作りスイーツ】美肌を目指そう!台湾スイーツ「豆花(トウファ)」レシピ
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