健康管理情報

そのままでいいの?あなたの不調~乾燥肌を解消しよう!~

2023年9月
更新)
気になるからだの危険信号

暑さが続いておりますがいかがお過ごしでしょうか?この時期は、夏の強い紫外線によって肌へのダメージを受けて、日焼けだけでなく乾燥しやすくなってしまいます。

今回は、秋に向けて夏の乾燥肌の原因や回復方法、そして、乾燥に負けない美肌作りのための対処方法と乾燥を予防する栄養素などをご紹介します♪

紫外線による肌の乾燥とは

夏は、紫外線が強いため半日、屋外で過ごすだけでも肌が焼けてしまいます。これは、肌に紫外線が当たると肌の表面の色素細胞(メラノサイト)が、色素成分のメラニンを生成し、肌を黒くすることで紫外線が肌の奥深くまで達するのを防ごうとしているためです。ところが、肌表面で炎症を起こして赤くヒリヒリと火傷のような状態になってしまうこともあります。日焼けした肌は、紫外線により肌表面の細胞が傷つき、肌表面の水分が蒸発しやすく乾燥することがあります。

 

その他、強い紫外線によって肌のバリア機能は低下するために外部刺激に弱くなり、肌荒れを起こしやすくなります。さらに、肌は皮膚のもっとも表面にある角質層を厚くすることで自ら守ろうとして、くすみの原因や化粧水などの浸透も悪くなってしまいます。

汗や冷房による乾燥とは

体温調整のためにたくさんの汗をかきます。汗が蒸発する時に熱を放出していきますが、同時に肌のうるおいまでも奪ってしまうのです。また、汗の成分には、少量の塩分やアンモニアなどを含み、これらの成分は蒸発した後に肌にとどまることで刺激となり乾燥や肌荒れを招いてしまうことも。。

夏は、冷房の効いた場所で過ごす機会も多くなります。冷房の効いた室内は、空気が乾燥しやすくなります。さらに、乾燥室内で長時間過ごす間に、肌の角層から水分がどんどん奪われていってしまいます。

夏の乾燥から肌を守る方法と回復方法

<日焼け止めを塗る>

ムラなくたっぷりと塗りましょう。汗をかくためこまめに塗り直すことも大切です。べたつきなどが気になる場合には、お水などで軽く汗を流したり、タオルなどで拭き取ってから塗り直しましょう。

日焼け止めを選ぶ際には、メラニンの生成を防ぐためにPAの+の数が多いものを、さらに、肌のヒリヒリ感を防ぐSPFの数値が大きいものを選ぶようにしてみましょう。

<保湿をする>

冷房の効いた室内は乾燥しやすいため、夏でも霧吹きなどで室内の加湿を行いましょう。さらに、こまめに水やお茶などで水分を取る他、化粧水などを肌に吹きかけて水分を補うようにしましょう。

秋になると肌が乾燥する?

秋に肌が乾燥する理由としては、夏の紫外線ダメージによる影響が挙げられます。紫外線ダメージによる乾燥を早めに回復をさせるためには、炎症を抑えて保湿をしっかりと行うことが重要となります。その他、10月頃になると空気が澄んで空気が乾燥するためです。空気が乾燥すると、肌表面からも水分が奪われやすくなってしまうため肌の乾燥が進んでしまいます。

対処法

スキンケア

顔や体を洗う際には、洗浄力の強すぎるものは避け、泡をしっかりと立てて優しく擦らずに洗うようにしましょう。さらに、夏は肌のべたつきが気になるため保湿ケアを化粧水だけでのスキンケアで済ませてしまいがちですが、乳液を使用してしっかりとうるおいを閉じ込めてあげることが重要です。

バランスの良い食事

偏った食生活は乾燥肌を引き起こす要因の一つです。さらに、紫外線ダメージを受けたお肌を回復させるためにもバランスの良い食事を意識し、体の内側からケアしましょう。

乾燥肌を予防する栄養素

<タンパク質>

タンパク質は、皮膚の細胞を作る土台となるため美肌作りには欠かせない栄養素です。

肌表面の角質層内には、水分を保持するための天然保湿因子(NMF)が存在し、その構成成分の約半分がアミノ酸であるため非常に重要です。

多い食材⇒卵、肉、魚、大豆など                              

<ビタミンB群>

ビタミンB群は、肌のターンオーバーの周期を整え正常にもどすのに必要な栄養素です。

ビタミンB2⇒うなぎ、納豆、モロヘイヤ、ブロッコリーなど

ビタミンB6⇒マグロ、鶏むね肉、バナナなど                               

<ビタミンACE>

ビタミンの中でも「ビタミンACE(エース)」と呼ばれるA、C、Eは、紫外線などによって発生した活性酸素の働きを抑えてくれる抗酸化力の強い栄養素です。活性酸素はある程度は体にとって必要なものですが、多くなりすぎると細胞を傷つけ、老化にも繋がってしまうためケアが必要です。

ビタミンA:肌のうるおいを保ちやすくする働き⇒人参、ほうれん草、めかぶなど

ビタミンC:コラーゲンの生成をサポートする働き⇒小松菜、ブロッコリー、キウイ、イチゴなど

ビタミンE:血流促進作用によって肌のターンオーバーを高める働きが⇒ほうれん草、パプリカ、アボカド、アーモンドなど

<抗酸化成分>

緑黄色野菜や果物などの色素成分に含まれるカロテノイドポリフェノールなどにも強い抗酸化力があり、肌ダメージを防ぐだけでなく回復をサポートしてくれます。

リコピン(トマトなど)、キサントフィル(赤パプリカ)、β-カロテン(人参、かぼちゃなど)、ナスニン(なす)

                                                                      

空気が乾燥する秋本番を前に、夏の紫外線ダメージから肌を回復させて、うるおいのある美肌を手に入れましょう♪

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来月のテーマは、「冷え」です。