特定非営利活動法人 日本成人病予防協会

今年で第6回を迎える「日本の食育セミナー」が東京都庁にて開催されました。 霧雨が降るお足元の悪い中にも関わらず、大変多くの方にご参加いただき、開場前の12時には既に多くの方がお集まりになり、会場は熱気に溢れていました。 おかげさまで 好評の中、食育セミナーを無事に終了することができました。

第1部ではフジテレビ系列「ホンマでっか!?ＴＶ」、日本テレビ系列「スッキリ!!」等メディアで幅広くご活躍されている内科医の　おおたわ　史絵　先生に「きれいな心と体はホンマの食から」をテーマに講演をしていただきました。 テレビのご出演や講演の経験なども豊富な先生だけあり、お話がとても上手で、聞き手をあけさせない講演で、あっという間の1時間半でした。

おおたわ先生は開業医のみでなく、産業医や校医をされているため、その経験をもとに、食育の側面から健康な心と体を育むためのポイントを解説してくださいました。

なぜ、朝ごはんを食べたほうがいいのか　

1. 朝ごはんを食べないと太る
   　 　 　朝起きた時にお腹が空いているような生活をする
2. 頭がよくなる、健やかに育つ
   　 　 　家族が健康的な生活は、一緒に朝食を食べるような家庭環境が背景にある

という点が上げられるということをお話いただきました。

お話の中で、子どものうちから、塩分の取りすぎの食生活を送っていると「塩分感受性」が高くなり、高血圧になる可能性が高いこと、小さいうちに好き嫌いをなくしたり、食事に気を付けておくことが生活習慣病の予防のためにも非常に重要なのであること、かむことにより脳内からヒスタミンが出て満腹中枢が刺激されるので、1口30回かむことを心がければ、ダイエットにつながることなど、ご自身が少女時代に肥満児だったため、ダイエットを必死にしたと言う経験談を交えながら、食育の大切さを楽しく分かりやすくお話くださいました。

またうつ病の経験により、執筆活動やテレビの出演など今の自分につながっていることなどもお話してくださいました。 会場の皆さんも、真剣にメモを取りながら、おおたわ先生のお話に笑ったりうなずいたりされていました。 最後に質疑応答時間があり、積極的に質問をされている皆さんの姿も印象的でした。

第2部の健康運動　「スマートライフプロジェクトで健康寿命をのばしましょう」では、ご担当者の方から、「スマートライフプロジェクト」のご紹介があり、簡単にできる運動のご紹介ということで、「日常ながら運動」で有名な長野茂先生に実演をしていただきました。 ポイントはやりすぎないこと！持続しないでやめてしまうことが一番よくないそうです。 会場の皆様にもその場で、実践していただきました。 ぜひ毎日続けていただいて、健康寿命を延ばしていただきたいと思います。

第3部の対談式講演　「体の気持ちを知って選ぶ食事」を行いました。 体は、その時のコンディションを伝えるために、気持ちにサインを送り続けています。そのサインに耳を傾け、必要な食事を自分で選べるような知識を習得することが大切です。 TBSテレビ系列「カラダの気持ち」のプレゼンターでお馴染みの六車奈々氏と一緒に、自分のコンディションを整え、「自立力」を身に付けるための食事選びについて対談式講演を行いました。

短い時間の中でしたが、六車氏の解説は的確でとても分かりやすく、会場の皆さんも夢中にメモを取っている様子でした。 健康的な美しさを支えるものは、資質だけでなく、正しい知識や経験、そして努力にもあるのだなと納得した方も多いと思います。

開演前や休憩中、そしてパネルディスカッション終了後も、大変多くの方に展示コーナーに足を運んでいただきました。 「食育」ブースではパネルや資料チラシや食育エプロンなど手に取ったり、食 Do!のホームページを閲覧されたりする姿も見受けられました。その他、健康管理士のみなさんの活躍の様子についての質問をたくさんいただきました。 「介護予防」ブースでは、新しく作ったパネルを熱心に見ていただき、ご自身の健康に関して興味を持たれている方が多かったです。

「健康管理士資格紹介」ブースでは｢健康管理士一般指導員受験対策講座｣の教材や「ほすぴ」をじっくり読んだり、体験談を読みながら質問されている方なども多くいらっしゃいました。 ご興味がある方は、ぜひお問合せください。

ご来場いただいた皆様、どうもありがとうございました。 今回のセミナーの内容をぜひ日常生活に取り入れて、より健康な体を手にいれていただきたいと思っております。 そして、今回も非常に多くの方にお申し込みいただき、残念ながら抽選で外れてしまった方も多数いらっしゃいました。参加できなかった皆様には大変申し訳ございませんでした。

また来年も同時期に開催予定ですので、ご参加をスタッフ一同心よりお待ちしております。