特定非営利活動法人 日本成人病予防協会

日本成人病予防協会　理事長　佐野　虎

知っておきたい脳心血管病の基礎知識　～健康でキレイな血管のために〜

講師：信州大学医学部保健学科教授　伊澤　淳（いざわあつし）先生

脳心血管病とは、心疾患や脳血管疾患といった血管や血液の病気を指します。心疾患や脳血管疾患は、悪性新生物や肺炎とともに日本人の死因の上位を占めており、健康な生活を送るためには、血管を健康に保つことが欠かせません。

肥満や脂質異常、高血糖、高血圧の要因が重なると、血液の流れが悪くなり血管ももろく硬くなっていきます。また、血管や血液の状態は、季節や気候の変化によっても影響を受けます。夏場では、気温や湿度の上昇に伴って汗を多くかくため、脱水によって血管内の水分が失われて血栓ができやすくなり、血管がつまることで脳梗塞や心筋梗塞を誘発するようになります。一方、寒い時期の場合には、冷たい空気によって血管が収縮しやすくなり、また屋内外の温度差によって、血管へ負担がかかりやすく血圧が急激に上下しやすくなります。その結果、心臓や血管に一時的に大きな負担がかかり、心筋梗塞などを誘発するようになります。このような、生活上の変化や様々な要因に適切に対応できるよう正しい知識を身につけることが大切です。

今回のセミナーでは、脳心血管病の基本的な知識や生活習慣病との関係、日常生活での予防法や注意点などについて最新情報も交えながらお話いただきます。健康でキレイな血管を維持し、健康寿命を延ばすためのポイントを学びましょう。

信州大学医学部保健学科教授の伊澤淳先生をお招きし、「知っておきたい脳心血管病の基礎知識～健康でキレイな血管のために〜」と題して、最新情報を交えながら、脳心血管病の基礎知識や生活習慣病との関係などについてお話いただきました。

講演の主な内容

• 保健・医療の持続可能性－脳心血管病の現状と課題
• 脳心血管病の基礎知識
• 健康でキレイな血管のために

など

骨粗しょう症とフレイルを予防するために

講師：長野県健康管理士会会員・健康管理士／桑原　登久子（くわばら　とくこ）　氏

長野県健康管理士会会員の桑原登久子氏に「骨粗しょう症とフレイルを予防するために」と題してご講演いただきます。
高齢になるにつれて、今では女性のみならず男性にも広がっている骨粗しょう症や心身の活力が低下したフレイルから、要介護状態のリスクが高まります。これら2つを予防するための対策について、身近なご家族の状況から学んだことや食生活のポイントを中心にお話いただきます。