特定非営利活動法人 日本成人病予防協会

日本成人病予防協会　検定事業部　参事　槇根　かおり

知っておきたいホルモンのはたらき

講師：大阪市立総合医療センター　内分泌内科　部長　金本　巨哲　先生

ホルモンと聞いて、みなさんはどのようなはたらきをイメージしますか？
ホルモンは、代謝、免疫、消化吸収など体の機能がスムーズにはたらくための潤滑油となり、調整役を担っています。血液の流れにのって遠くの組織・器官に作用しますが、酸素や栄養素のように、全ての細胞へ行き渡るわけではありません。ホルモンは、視床下部や下垂体、甲状腺などの多くの臓器から分泌されますが、それぞれ違ったはたらきのホルモンが作られ、特定の組織に特定の反応を起こさせます。

このように、必要な時に必要な量が作られて全身に送られることで、体のバランスは保たれています。つまり、全身の機能を調節しているホルモンの分泌量が多過ぎたり少な過ぎたりすると、様々な病気の発症に繋がってしまいます。

今回のセミナーでは、ホルモンの基礎的なはたらきから、「糖尿病」や「高血圧」、「骨粗鬆症」といった生活習慣病との関係、予防法などについて、また、症例数が多く、悩みを抱えている方も多い「甲状腺ホルモン」、健康な体をつくるために欠かせない「成長ホルモン」などについて、臨床現場における事例を交えながらわかりやすくお話いただきました。

講演の主な内容

• ホルモンと内分泌系
• 主なホルモンとその産生臓器
• 内分泌学の歴史
• ホルモンの作用
• 内分泌疾患と生活習慣病（各生活習慣病の説明）
• まとめ　　　など

今話題のフレイル予防『若返り体操』

講師：健康管理士・日本成人病予防協会認定講師／歌丸　和美 氏

健康管理士の歌丸和美氏に「今話題のフレイル予防『若返り体操』」と題して講演していただきました。
高齢者の加齢に伴う身体の衰えや活動が低下している状態を「フレイル」といい予防対策の必要性が叫ばれていますが、今回は、大阪府健康管理士会で創作した「若返り体操」の理論と実践をご紹介いただきました。

素早く動くトレーニングを取り入れ、運動神経や呼吸器、脳も活性化していきます。
年齢に関係なく、あまり負担もかからない安全な体操を会場の皆様にも体感していただくことができました。