第67回日本腎臓学会学術総会において「ヘルスリテラシーと疾病予防、健康増進、そして施策との関連性」と題し、ヘルスリテラシーの重要性について発表いたしました。
2024.07.31
生活習慣病予防研究活動
2024年6月28日(金)パシフィコ横浜に於いて開催された第67回日本腎臓学会学術総会のCKD普及啓発シンポジウムにおいて、防衛医科大学校病院総合臨床部診療部長・教授の廣岡伸隆先生が「ヘルスリテラシーと疾病予防、健康増進、そして施策との関連性」と題して発表いたしました。
<CKDとは>
慢性腎臓病のことで、腎機能が慢性的に低下する状態が続くものをいう。放置して症状が悪化すると、人工透析や腎移殖が必要となる場合もあるため、早期発見・早期治療が重要とされている。
CKDの啓発に向け、健診を受けて頂くことや、適切に受診勧奨につなげること、治療を継続すること、減塩減量をはじめとした生活習慣の修正が必要なこと等のリテラシーの向上が重要であり、当協会の日頃の活動が今後のCKD啓発の最適化へつながるのではないかと考えられ、主催者より本学会での発表のご依頼をいただきました。
<主な発表の内容>
- ジェネラリストから見た疾病予防・健康増進
- 多疾患併存と慢性臓器障害の時代
- ヘルスリテラシーと健康管理士の関係
- ヘルスリテラシーと疾病予防・健康増進
- 健康日本21との関係
- 医療ジェネラリストからの啓蒙にかかわる提言
健康管理士についても取り上げられ、健康管理士には高いヘルスリテラシーが土台にあり、更なるヘルスリテラシーの向上が健康的な生活習慣、疾病予防、高い生きがいや満足感へとつながること、健康日本21などの健康増進施策にヘルスリテラシーが深く関係していることが示唆される旨などが発表されました。
健康管理士のリテラシーがCKDの予防にも寄与することが期待されます。健康や医療に関する正しい情報を入手し、理解して活用する能力をもった健康管理士の皆様の活躍が、健康社会の実現にむけて重要とされています。今後も健康管理士の皆様のご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
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~医療費の削減を目指して~
日本成人病予防協会 広報企画室