能力開発講座in福岡 介護場面でも役立つ!高齢者や認知症の方への「ハンドトリートメント」
2024.06.262024年6月22日(土)福岡にて能力開発講座を開催しました。今回の講座のテーマは「認知症」「高齢者」「ハンドトリートメント」。看護師やケアマネジャーの資格をお持ちになりセラピストとしてもご活躍されている、立元智波先生をお招きし、前半は、スライドを使いながら、認知症についての知識や認知症の方との接し方、高齢者の方の肌の特徴などについて、立元先生の現場でのご経験に基づいた具体例を交えながらわかりやすくお話いただき、後半では、受講生土同士がペアとなり、実際にハンドトリートメント実習を行いました。
今回学んだこと
- 年齢を重ねることで起こる、体や肌の変化
- 高齢者や認知症の方と接するときの心構え
- タッチケア効果&ハンドトリートメント実践 など
講義の様子
<参加者の方の感想>
- 認知症の方への接し方がわかった
- 単にハンドトリートメントと簡単に考えていましたが、奥が深く参考になりました
- 実技もあり、資料もしっかりしていて分かりやすかったです
- 高齢者の体の状態についてよくわかった
- 介護の仕事をしていて、実際にやってみようと思った
- 非言語的コミュニケーション、触れ合うことの大切さを再認識できました
- ハンドトリートメントで手のマッサージをするだけでなく、身体状況・生活状況を見ることができるとは思ってもいなかった。参考になりました
- (単なる知識のお話でなく)これまでの看護師としての経験やお母さまのお話などおり交ぜてのお話が興味深かった
ハンドトリートメントを通して触れることは、コミュニケーションを円滑にしたり、相手に寄り沿ったり、心や身体を癒してあげたりなどさまざまな効果がありますが、その結果、認知症予防や、認知症の行動・心理症状(暴言・暴力・徘徊・睡眠障害・多動・ 抑うつなど)の緩和にもつながります。また、実際に肌に触れることで、相手の手の様子(暖かい・冷たい、乾燥、むくみなど)から体に起こっている変化に気づくこともできます。
今回は、高齢者や認知症の方に対してどのように接すればよいかということがテーマとなっているため、年齢を重ねるにつれて内出血しやすいという特徴に合わせ、「優しく触れること」を意識したマッサージ法を学びました。実際に体験してみると、最初は少しの物足りないきもしましたが、一通りのマッサージをした後に少し手が軽く感じたり、手の色が変わったりマッサージの力を実感することができました。また、講座で初めて会った方同士でも、タッチケアを通して、コミュニケーションをとることができ、和気あいあいと実習を行っていただいたのが印象的でした。今回学んでいただいたハンドトリートメント、ぜひコミュニケーション法の一つとしても実践していただけると嬉しいです。ご参加いただきました皆様ありがとうございました。
※今回、定員を超えるたくさんの方にお申込みいただきました。ご参加いただけなかった皆様大変申し訳ございませんでした。
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日本成人病予防協会 広報企画室