食育活動「バナナうんちで元気な子」の大学生講師育成プロジェクトがスタートしました!
2022.04.15日本成人病予防協会では平成22年度より「バナナうんちで元気な子~生活リズムを整えよう~」と題し、文部科学省、「早寝早起き朝ごはん」全国協議会、公益社団法人日本PTA全国協議会に後援をいただき全国の小学校での食育活動を行っております。
これまでは、平成22年度より約900講座の授業を当協会の食育講師陣により行って参りましたが、人材育成を行う団体として、これからの時代を担う若い世代の講師を育成することを目的として、新たに大学生講師の育成プロジェクトを開始いたしました。
今回、このプロジェクトに参加していただくのは、日頃より地域に根ざした食育活動を行っている「跡見学園女子大学メネジメント学部生活環境マネジメント学科3年生」と管理栄養士、栄養教諭を目指す「和洋女子大学家政学部健康栄養学科3年生」です。
各校の先生に、このプロジェクトにご参加頂くことになった経緯や思いを伺いました。
<跡見学園女子大学>
マネジメント学部 生活環境マネジメント学科 教授 石渡 尚子 先生
石渡ゼミではこれまで地域住民を対象としたさまざまな食育活動を行ってきました。
現在も、3-4年生を中心に、和食をテーマとした「未来の健康を作る食育プロジェクト」を進めています。
この活動にも資することを期待して、このたびの食育出前授業プログラムへの参加を希望いたしました。
健康管理能力検定を受験することで正しい知識を得ることができるだけでなく、それを授業という形で小学生に伝えることで、「相手にとって難しい内容をわかりやすく伝える力」を培うことができます。学生にこのような機会を与えていただけることに心から感謝しております。
<和洋女子大学>
家政学部 健康栄養学科 助教 布川 美穂 先生
本プログラムへの参加を決めた要因は、学生が小学校において食に関する指導を実践できる事が最大のメリットであると捉えたからです。
学生時代に教育現場で実際の指導に携わるチャンスは決して多くありません。このような貴重な体験を通し、協調性やリーダーシップを養う事が期待出来るだけでなく、学生自身の将来の進路にも大きく影響を及ぼすことが推測されます。
また、近隣の小学校で授業を実践することで、地域貢献にも寄与します。予防医学の普及の観点からも、次の世代へと健康の知識伝承が出来る人材育成である本プログラムはとても有用であると考えられます。
食育講師になっていただくためには、健康に関する知識、講師としての指導力が必要です。
そのため、「健康管理能力検定2級(後援:文部科学省)」の試験および講師実技試験を実施し、合格者のみ2022年9月以降、実際に近郊小学校にて講師として活躍していただきます。
今後、それぞれの試験合格に向けて講習会や実習を行います。
まずオンラインおよび対面により、プログラムについてのガイダンスを行いました。
質疑応答の時間には、プログラム内容などについてたくさんの質問もいただき、学生の皆さんのやる気を感じました。この活動を通して、若い世代に健康教育の重要性を知ってもらい、今後の活躍に活かしていただきたいと思っております。
さらに、15年以上続けている当協会の食育活動を時代が求める内容にアップデートし、健康社会の実現に向けて、若い世代の健康意識を高めるとともに、指導できる人材を育成してまいります。
今後も本プログラムの様子については、随時レポート致します。
知識と意識が未来を創る
~医療費の削減を目指して~
日本成人病予防協会 広報企画室