生活習慣病を予防する特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
冬になるとなぜか便秘症になるという方や、便秘がひどくなるという方は多いのではないでしょうか。
実は、冬場は体が冷えて腸の動きが停滞したり、水分摂取量が少なくなるため腸内の水分が少なくなり、便が出にくい状態になるんです。
そんな冬の便秘にお困りの方におススメのアロマ・ハーブをご紹介します。
マジョラムの語源はラテン語の「大きい」を意味する「major」で、長寿を意味していると言われています。また、古代ギリシャの人々もマジョラムを好んで使っていたそうです。マジョラムのアロマはほのかに甘いスパイシーな香りが特徴で、緊張や不安、ストレス症状に効果があります。
また、緊張をほぐして腸のこわばりを緩める効果があるので、便秘にも効果が期待できます。さらに血行促進・体温調節にも効果があるので、冷え症やむくみにも役立ちます。
日本では「茴香(ういきょう)」として知られるフェンネルは、漢方の生薬としても使われています。中世ヨーロッパでは悪霊を払う力があると信じられ、家の扉に吊るされていました。
フェンネルには利尿作用や滋養強壮、解毒の効能があり、体内に溜まった余分な水分や毒素を排出してくれます。整腸作用もあるので、お腹の痛みをやわらげ、腸の運動を整えて正常な状態に導いてくれます。その他にも消化促進やストレス緩和、月経不順の改善や予防などの効果も期待できます。
インド原産のブラックペッパーは、今や食卓に欠かせないスパイスの一つですね。古代ローマ時代にはすでに万能スパイスとして認識され、大航海時代には食料の長期保存を可能にするとして大変珍重されました。その価値は銀と同等とされ、胡椒の貿易を巡って戦争が起こるほど貴重な物でした。
ブラックペッパーの香りは気持ちをリフレッシュさせ、精神疲労を改善してくれます。また、腸内のガスを出しやすくして腹部の膨張感や便秘を和らげる効果もあります。
アロママッサージをする事によって腸に刺激を与え、動きを促します。腹筋や腹圧が弱く、どうしても便秘になりがちだという方には特におススメです。オイルを使うことによって血液の循環を促進しながらリラックス効果も得られます。
適量のマッサージオイルを手で軽く温めてから優しくマッサージしていきます。途中ですべりが悪くなったらオイルを足して調整してください。
便秘が慢性的に続くようなら、生活習慣を見直してみるのも大切です。適度な運動や水分・食物繊維を多くとる事を心がけましょう。
来月のテーマは、「二日酔い ~ハーブ・アロマと健康~」です。