高血圧症についてabout
高血圧とは
血液は心臓を中心として絶えず体内を循環しています。体の隅々にまで血液を送るためには血液に圧力をかけて送り出す必要があり、この血液循環に必要な血液の圧力が「血圧」で、血管の中を流れる血液の勢いが動脈の壁に与える圧力を指します。血圧には2種類あります。
- 収縮期血圧(最大血圧)
心臓が全身に血液を送り出すために収縮した時の血圧。 - 拡張期血圧(最小血圧)
全身から戻った血液が心臓にたまり、心臓が拡張している時の血圧。
高血圧とは、安静状態での血圧が持続的に正常値よりも高い状態のことをいいます。一時的な血圧上昇は高血圧とはいいません。
高血圧の症状
高血圧の自覚症状はほとんどなく、血圧が高度に上昇した場合に頭痛、めまい、動悸などの症状が現れることがあります。しかし、このような症状はほかの原因によるものとの区別がつきにくく、一概に高血圧による症状とはいえません。気づかないうちに高血圧が進行し、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)や脳血管疾患(脳梗塞や脳内出血)、腎不全などの合併症を起こしてしまうことがあります。
高血圧の検査と診断
血圧は安静時に行う血圧測定によって診断されます。
スクリーニング検査で血圧が高かったり、合併症の疑いがあったりする場合には、その内容に応じて精密検査が行われます。
血圧の分類(診察室血圧)
ガイドラインでは、診察室で測った場合、「収縮期血圧が140mmHg以上または拡張期血圧が90mmHg以上」を高血圧としています。
ただし、家庭で測る場合は低めに出やすいため、診察室の基準値よりそれぞれ5mmHg低く設定され「収縮期血圧が135mmHg以上または拡張期血圧が85mmHg以上」を高血圧の目安とします。
高血圧の治療と予防
高血圧の治療に当たっては、血圧を正常な値にコントロールすることが重要になります。
そして、高血圧を予防するためには、なによりも生活習慣を改善することが大切です。
生活習慣の改善には『食事』『ストレス』『運動』『環境』等、健康に関する体系的な知識が必要です。
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